あらすじ
最愛の男・見山と結ばれたいのなら、この試練に耐えること……。人里離れた宿で、画家、書道家、刺青師など六人の男と肌を合わせる女子大生・緋絽子。戸惑いつつも、被虐の美味を知った彼女の肉体は大きく変貌する。伝統美の中で織りなされる男女の究極の性宴。名作とうたわれた処女作「卒業」を改題して遂に電子書籍化。
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Posted by ブクログ
おそらく、官能小説であらねばならぬという理由のために、すべての彼女の作品が好きなわけではありません。
また、官能小説の「過激さ」は、この作品だけではないと思います。
でも、この綺麗な作品は、官能小説の新文学的な側面をよくあらわしていると思います。
Posted by ブクログ
好きになった男性・見山と結ばれるには、彼以外の六人の男に試される為、ひとりの人を十日ずつ受け入れなければならない緋絽子。好きな人の前で別の男に抱かれたり、その男達のそれぞれの相手の女性達にまでも…と全く理解はできない状況にも関わらず、男達は画家や書道家、刺青師、使われる小道具も筆やお香に組み紐といった伝統的な物で、描写はとても官能的なんだけど、下品な感じがないどころか綺麗でそそられました。この著者の他の作品もぜひ読んでみたいと思います。