【感想・ネタバレ】奴隷契約のレビュー

あらすじ

愛する妻を失った由紀夫は、南の島の豪華なヴィラに夜ごと娼婦を呼び入れてはサド的な欲望を満たす。そんなある日、死んだ母とどことなく似ているマッサージ師と出会った彼は、淫らな「アルバイト」に彼女を誘う。乳首に垂れる熱いロウ、失神するまで打たれる鞭、その傷に塗られるアンモニア水……。あまりの恥辱に耐えかねて女は壊れていく――。打算と欲望がせめぎあう極上のSM小説。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

クライマックスがいかにも「大石作品」って感じ。
私的にはとても好きな終わり方でした。
次にはどんなプレイが来るのか、わくわくしながら読んでいたのですが、一番良かったのが、フェラ→嘔吐ですかね。

0
2011年03月16日

匿名

購入済み

猟奇的

ひたすらひたすら猟奇的。救いようのない男が、闇だの苦しみだの根底に抱えながらも亡き母や妻を心に想う。どこまで行くんだろうとも思え、もうどこにも行かれないとも思う。

0
2025年09月20日

Posted by ブクログ

ただ、ただ、、ひたすらに猟奇的。
救いようのない、1人の男。
ただひたすらに自身の欲望を満たすためだけに、金と時間を費やしていく。
終わりのようで、終わってはいない。
終わってはいないようで、それは終焉を迎えている。

0
2019年09月25日

Posted by ブクログ

最も著者(大石圭)らしい作品だそうです。「奴隷契約」、2010.10発行。16歳の時、腹痛で悶絶する41歳の母親の姿を見て性的興奮を覚えた多田由紀夫(偽名:五味零)の物語。株の売買で大金持ちになり、南半球の貧しい島で、金で現地女性と奴隷契約をし、自分の性癖を満足させる日々。ある日、日本人マッサージ師、松下英理子41歳と出会い、奴隷契約を試みる。五味は松下英理子に16歳の時の母親の姿を重ね、かつて、したくてもできなかったサド的な欲望を満たそうとする。

0
2019年02月25日

Posted by ブクログ

嗜虐的な性癖を持つ男は、娼婦や貧しい女と奴隷契約を結び、夜な夜なその性癖を満たす・・・
今回はちょっとエロな部分が多かったかな・・・・官能小説かと思っちゃうよ。・・・官能小説なのかな??
でも最後はよかった。最後の一文が好き。
大石圭の書く、こうなんていうか無気力?人生に執着しない空気感が好き。

0
2010年11月03日

Posted by ブクログ

 妻を亡くした主人公は、南の島で自堕落な生活を送っていた。
 ある日、年上の日本人と出会い、彼はある「アルバイト」を彼女にもちかける。

 最初から最後まで、SMです。
 大石圭の作品は、こういう傾向のものが多いけど、とくにこれは容赦ないので苦手な人は要注意。
 
 人道を外れたといれるような性癖を嫌悪しながらも、欲望を抑えられない主人公。他の作家の方なら、抑えられないことに苦悩するんだろうけど、大石圭なのでそんなことありません。やばいな、とぼんやり思いつつ、自分に正直に彼は生きてるのであった。
 そして、「アルバイト」を受け入れる彼女も、お金がほしい、その欲望に正直に生きていて…。

 そうやって彼女を凌辱していく様は、むしろ巨大な国や会社が、他国や他の会社を踏みにじって荒らしていく姿に似ていた。

 結局、人間のそういう方向への嗜好は、ベクトルが違うと他者への侵略となり、その欲求は心の奥底に多いにしろ微少にしろあるものなのだろう。

 …主人公は、なんかしぶとく生きて行くような気がしてます。

0
2010年10月13日

「官能小説」ランキング