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てっぺん取れなきゃ、人生じゃねえ! 幼馴染みのワタルとタカトは、ヤクザの下仕事をするチンピラ。将来の希望もなく、ぱしりとして使われながら「ここではないどこか」に行きたいと願っている。ある日、兄貴分から荷物運びを頼まれた2人。簡単な任務に思えたが、気づくと目の前には3人の遺体が――。疾走感溢れる、ノンストップミステリー。
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Posted by ブクログ
ギャンブル島でのし上がりたいチンピラもどき2人組がヤクザの抗争に巻き込まれつつ天才ギャンブラーの少女と関わりつつのし上がろうとする活劇。裏表紙に書いてあるあらすじだけ読んだらあんまり好みのテーマじゃなかったので躊躇したものの、とにかく先が気になって読ませる文章。「爆弾」の作者なので信じて手にしてみた...続きを読むらやっぱり正解だった。
疾走感――それが本作を読み終えたとき、最も強く胸に残る感触だった。ページをめくる手が止まらない、という表現は使い古されているが、本作においてはそれが決して誇張ではない。物語は躊躇なく加速し、登場人物たちの選択と衝突が連鎖的に展開していく。そのテンポの良さは単なる読みやすさにとどまらず、作品全体の緊張...続きを読む感そのものを支える骨格となっている。 特筆すべきは、そのスピードが決して軽薄さに流れていない点だ。むしろ、余分な説明や逡巡を削ぎ落とすことで、登場人物たちの“今この瞬間”の切迫した感情がむき出しのまま読者に突きつけられる。彼らは立ち止まって内省する余裕などなく、流れに抗い、あるいは飲み込まれながら前へ進むしかない。その姿が、荒削りでありながらも生々しい現実感を伴って迫ってくる。 また、このテンポの良さは単なる展開の速さではなく、リズムとしても巧みに設計されている。緩急のつけ方、場面転換の切れ味、会話の応酬――それらが重なり合い、読書体験そのものにビートを刻む。タイトルが示唆するように、どこか歪で、しかし確かに鳴り続ける鼓動のようなリズムが、物語全体を貫いているのだ。 その結果として、本作は「考える前に感じさせる」力を獲得している。理屈よりも先に、焦燥や苛立ち、そしてかすかな希望が読者の内側に流れ込んでくる。読み終えたあとに振り返れば、決して穏やかな物語ではない。しかし、その荒々しさゆえに、確かな手触りと余韻が残る。 スピードとは、単なる速さではなく、物語に命を吹き込むための圧力である。本作はその圧力を最大限に活かし、読む者を否応なく巻き込みながら、最後まで駆け抜けてみせた。粗削りであることすら魅力へと転化する、その推進力こそが、本作の最も輝く個性だと言えるだろう。
「やられっぱなしはつまんねえよ」 ヤクザの下働きをする幼馴染のワタルとタカト。兄貴分に振られた仕事は簡単な荷運び……だったはずが気がつけば見知らぬ三人の遺体が。 呉勝浩先生だからこそ面白くなってるけど、話だけだとちょっとパンチ足りない気もした。でも、わたしは文体や台詞回しがとにかく好きなので...続きを読む一気読みしちゃいましたね。タカト視点の時とか最高だな……って思ってたらタカトも「いやぁ……サイコー。」つってて更に最高になりました。 キャラクター全員濃いから視点コロコロ変わっても混乱しないし、テンポが超よくて、普段小説読まないけど青年漫画すき~みたいな人も愉しめるんじゃないかな。 跳ねっ返りのクソガキが舐められたり騙されたりしても、持ちうる手札で真っ向からやり返そうとするの眩しかった。ぎらぎらしてた。 あと、蓮がワタルに言った「疑え。誰も彼もだ」は読後に振り返ると弟分への捨てきれなかった情の欠片みたいだとおもっちゃったり。 お気に入りキャラはタカトと世良のボンボンです。脳筋馬鹿とピンドン直ビンするイカれ男。
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