爆発物処理班の遭遇したスピン

爆発物処理班の遭遇したスピン

957円 (税込)

4pt

この面白さ、解除不能。恐怖とスリルに満ちたミステリー。表題作ほか、「ジェリーウォーカー」「くぎ」を含む8編の超絶エンタメ短編集!

爆発物処理班の遭遇したスピン
●東京で開催されるオリンピックの警備に参加するため、対テロ訓練を実施する鹿児島県警警備部機動隊の爆発物処理班。その訓練中、鹿児島市内の小学校に爆破予告があった。現場に向かった班員たち。爆破予告はおそらく虚偽だろう──彼らがそう思い込んだとき、強烈な爆風が班員を吹き飛ばす。テロ組織からの犯行声明、そして新たな爆破予告。やがて爆発物処理班が直面したのは、未知なる〈量子力学〉の謎だった。

ジェリーウォーカー
●おぞましくも魅惑的なクリーチャーをつぎつぎと生み出し、〈クリーチャー界の王様〉と称賛される世界的CGクリエイター、ピート・スタニック。自身も映画スターのように扱われるようになった彼は、都会の喧騒を離れ、オーストラリアのハンターバレーに広大な土地を購入して製作に没頭する。人々には決して明かせない重大な秘密を隠したまま……。短編ながらハリウッド大作の雰囲気を併せ持つ、収録作中でも人気の高いSFスリラー。

シヴィル・ライツ
●新宿歌舞伎町に事務所を構える暴力団。未曾有の財政難を解決するべく金策に姿を消した組長に代わって、若頭の舟伏(ふなぶし)がトップに立った。冷酷な舟伏の節約主義は常軌を逸し、廃車寸前のスクーターを盗まれただけで「指を詰めろ」と迫られる組員。ただし、刃物で指を切り落とすほかに、恐るべき別の選択肢もあった……。独裁者と化した若頭のもとで、己の仁義を貫こうとする一人の組員を描いた特異なノワール。

猿人マグラ
●福岡が生んだ最高の小説家・夢野久作。しかし夢野先生の小説は、なぜか福岡ではあまり読まれていない。にもかかわらず、〈私〉の育った福岡市南区には、夢野先生の代表作『ドグラ・マグラ』に関連するとおぼしき不思議な言葉が残っていた。その由来を調べる〈私〉は、終戦直後に起きた怪事件を知るに至り……。著者みずから『Ank: a mirroring ape』(大藪賞・吉川英治文学新人賞)の準備作と位置づける都市伝説系作品。

くぎ
●社会に溶け込めず、暴力事件を起こして保護観察となった少年・安樹。それでも塗装店に就職し、同僚たちとまじめに働いていた。ある日、個人宅の天井補修の塗装依頼が入る。いつも通り仕事を終えようとするが、住人の思いがけない態度から、現場は不穏な空気に包まれて……。著者初の〈川崎〉を舞台にした、のちの『テスカトリポカ』(直木賞・山本周五郎賞)につながる作品。日本推理作家協会賞短編部門候補作。

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爆発物処理班の遭遇したスピン のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     帳が下りる。狂気に満ち、恐怖が溢れ出る。

     一つ。これは狂気に翻弄される物語である。
     二つ。これは狂気に魂を売り渡す物語である。
     三つ。これは狂気に身を委ねられなかった物語である。
     四つ。これは狂気が過去から襲いかかる物語である。
     五つ。これは狂気に身を滅ぼされる物語である。
     六つ。こ

    0
    2026年02月15日

    Posted by ブクログ

    2022年発刊の短編集

    「爆発物処理班の遭遇したスピン」
    爆発物を処理できなくても、楽しめる。
    波動関数が理解できなくても、引き込まれる。
    鹿児島に生まれた思考が、1935年のアメリカへと跳ぶ快感を読む。
    理屈よりも 物語の推進力に身を委ねたい一編。

    「ジェリーウォーカー」
    冴えない映像クリエイ

    0
    2026年02月11日

    Posted by ブクログ

    まだ途中だけど感動を忘れないうちに書いてしまおう。佐藤究先生の作品はどれもこの世のどこかで『事実』なのでは?と錯覚させられそうになるものばかりで。実際にどこかの世界線での本当に話なのかもしれないが。それくらいリアルとファンタジーを融合させるのが上手い。事実が練り込まれた嘘は騙されやすいとよく言うが、

    0
    2026年01月21日

    Posted by ブクログ

    あの大傑作『テスカトリポカ』の佐藤究の佳作短編集。SFあり、ノワールあり、暗いミステリあり、ジャンル分けしづらい短編集だが、いずれも悪夢めいたトーンが通底している気がする。やるせない不穏な空気。黒い余韻。なかなかの短編集だと思う。一作品の登場人物の名字が(全国で840人ほどしかいない)自分と同じで、

    0
    2026年02月20日

    Posted by ブクログ

    どこか理不尽さを感じる作品群で、どれもいいね。個人的には「猿人マグラ」のオチのつけ方が上手に感じて、とても好みでした。

    0
    2026年02月17日

    Posted by ブクログ

    「テスカトリポカ」で直木賞、「QJKJQ」で江戸川乱歩賞などいろいろ受賞している作者による短編集。短編それぞれに、というだけでなく、一篇の中でも読み進めていくうちに何のジャンルの話なのか分からなくなってくる。タグ付けが一つしかできないのでミステリーにするかSFにするか悩んだけど、とりあえず直感でミス

    0
    2026年02月09日

    Posted by ブクログ

    中々読み応えあり過ぎる
    ステーキと焼肉一緒に食べているかの様な
    スリラー、ホラー
    SF、戦後など
    どれも恐怖で触れえる体験をどうぞ

    0
    2026年01月14日

    Posted by ブクログ

    表題作が一番最初の短編集って珍しい。大体一番力のある作品が表題になるのでは?頭から読むタイプなので表題作から読み、その面白さに感動しつつも残り大丈夫かななんて心配してしまった。しかしそんなものは不要。進めば進むほど怪しさと危険度が増していく。怪異的な恐怖ではない、自分とそう遠くはないところに潜む社会

    0
    2026年01月13日

    Posted by ブクログ

    表題作ほか全8篇の作品集。「テスカトリポカ」が入り口だった自分は勝手に、佐藤究は長編作品が真骨頂だと思い込んでいました。が、濃度が濃いまま凝縮された短編もかなりヤヴァいです。

    0
    2026年01月11日

    Posted by ブクログ

    経験したことのないバイオレンスで狂気的な物語ばかりなのに、どれも妙なリアルさを感じる短編集だった。
    収録作ではジェリーウォーカーが一番好き。

    0
    2026年01月21日

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