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病に倒れた最愛の父を支えるため、倉敷紡績で働く少女すてら。社長の大原孫三郎の知遇を得、贈られた雑誌〈白樺〉でゴッホの絵を見て心打たれ、「ゴッホが絵を描いたように小説を書く」と、自身の道を定める。あることをきっかけに岡山を去ることになったすてらは、東京へと向かうが……。著者がかつてない熱量で「小説」と「アート」への愛を込めた最新長篇!
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Posted by ブクログ
2026.26 読んで泣いた、と友達が貸してくれた本 私も読みながら何度も泣いた 小説の素晴らしさ 読むことの喜び 触れることの大切さ 女性として生きることの厳しさと シスターフッドを感じるとともに 登場する男性たちの朗らかさ 本当に美しい小説だった
2年ぶりの原田マハさん作品は、明治末期、自分の意志で道を切り拓くことが困難だった時代に、作家になるという道を追い求めた少女・すてらの人生が描かれます。マハさんらしい胸が熱くなる良質な物語でした。 原田マハさん自身、アートに携わる仕事の後に作家デビューしているので、本作の主人公は、原田マハさん自...続きを読む身を投影したかのようです。また、芸術や文学普及の功労者である実在人物も登場させ、その想いもうまく散りばめて、多層的で深みのある読後感につながっていると思いました。大きく3つのメッセージを受け取りました。 〈好きなことを追求し挑戦し続ける意義〉 この意義を感じることは、主体性が向上し、自分が納得して人生を豊かにする上で不可欠な要素であると、すてらの姿を通して知らしめてくれます。すてらの物語は私たちの物語でもありますね。 〈困難を乗り越える心の持ちよう〉 経済事情や不運により諦めざるを得ない夢もありますが、自分を粗末にせず今に集中し、信頼できる人に相談し小さな歩みを大切にすることで道が拓けるのですね。 〈自分を支え応援してくれる人たちへの感謝〉 すてらには多くの支援者の存在がありました。中でも、大原美術館の創設者・大原孫三郎が倉敷紡績の社長としてすてらとの出会いも、原田マハさんらしい設定です。礼を尽くす姿勢は欠かせませんね。
鮮やかに情景が浮かんでくる描写に引き込まれてしまう。 経験していない大正時代の雰囲気を共に過ごしてしまったかのような。 書くことで、道を拓く姿に刺激を貰いました。
小説、そして芸術への敬愛に満ちた物語。夏目漱石や、倉敷で芸術の振興に尽力した大原孫三郎さんという実在の人物も出てくるが、特に大原さんに関しては、朝ドラの題材にしてほしいくらいファンになった! また、物書きを生業とする登場人物が何人か出てくるが、表現が、文章がとにかく美しく、それだけでもとても癒され...続きを読むた。 最後の一文が、とてもとてもシンプルなのに、すごく心に響く。
すてらは文学を読むことも書くことも大好きで、どんなに辛い環境の中にいても逃げ出したくなるような状況に対面しても『好き』を貫き通してきて夢を叶えててかっこいいと思った。自分だったら多分、最初の工場勤務で疲労を言い訳にして途中で辞めているかも。この小説の中の人たちみたいに感想を言語化するのは長けていない...続きを読むどころかむしろ苦手だが、とても読み応えのある素敵な小説だった。 また、芸術が大好きであることが、作者が書いた文章からひしひしと伝わってきた。この作者にも興味が湧いたので、他の作品も読んでみたいと思う。
倉敷紡績で働く少女すてらが作家への道を歩む明治から大正の半生記。 年度末の慌ただしさで新作長編を読む余裕はないかと思ったが 読み始めたらすぐに没入。 読み終えたらスッキリ。 小説って芸術ってやはり素晴らしい。
やーーー〜っと、読めましたー!!(٭°̧̧̧ω°̧̧̧٭) 忙しかったってゆうのもありますが、読み飛ばさずにゆっくり丁寧に少しずつ読みましたの♡オホホホホ だってとっても素敵なんですもの♡ 恩師からの手紙は、封を開けると決まって花の香りがした。 という一文から始まります。 ね?...続きを読むもう素敵でしょ?♡ 主人公のすてらとお父様がキリスト教を信仰してるのですけど、以前読んだ暁星の宗教観とは違い、ただただひたむきに信仰する姿が美しかった。 全くもってホワイト。 救いがあります。 そして登場人物達がとーっても魅力的♡ 岡山の人々も、東京で出会った人々も、みんな素敵。 物語の中には実在の人物達が出て来ますし、有名なアーティストも沢山出て来ます。 大原美術館は訪れたくなりますよ!! 本物のアートを自分の目で確かめたくなりますね。 そして岡山弁!は、かなり読みにくかったけど(笑) 慣れてしまえば良い味♡ この時代(明治後半から大正)の物語なのでそりゃ辛い場面や境遇がありますが、全体を通して心穏やかに読み進められました。もちろん感動で震える場面はありましたけど。 読書好きな方にはたまらないストーリーです!! 万人にオススメできる作品!! オシャレ本でした♡ リアル本棚に迎えたい(ღ♡‿♡ღ)
明治時代後期の岡山県。貧しい家庭で育ちながらも、幼い頃から聖書を読み、文学に興味を持った山中すてら。しかし、わずか12才で病の父を助けるために工女となるが、読書を続け、文を書き続けたことにより、彼女の未来は開かれていく。 久々のマハさん。 フィクションなんだけど、実在の人物が多く出てくるので、ま...続きを読むるで1人の女流作家の人生を辿っているかのよう。マハさんが、「すてらは私の化身です」と言っているように、マハさんが育った岡山県の生まれで文学と芸術に興味を持ち、真っ直ぐで純粋なすてらは、マハさんそのもののような気がした。 代表作の多いマハさんだけど、今作も代表作になること間違いなし。 3部作で構成されているようで、次回はパリ編かな。 余談 マハさんも好きなんだけど、マハさんのお兄さんの宗典さんを学生時代よく読んだ。彼の書く学生時代の話が最高に面白かった。いろいろあったけど、また面白い話をたくさん書いてほしいな。
主人公のモデルは特に無いようだが、実在の人物達を組合わせて、明治、大正の時代を生き生きと描いている。 最初は岡山弁と旧仮名遣いに苦戦するが、東京に出て行った頃から女流作家として進むべき道が開けて明るくなってくる。それに原田さんの得意分野である美術が加わっていく。主人公を支える人々にも心が温まってくる...続きを読む。大実業家の大原、宣教師のアリス、作家のイサ。主人公に生き抜く力はあるかも知れないが、こういう方々に支えられての成功と思う。 思いがけ無い海外留学の場面で終了するが、3部作ということで、この後も楽しみとなる。
⭐︎5つ!マハ作品、久々に読んだらもう読み終えたくないくらい面白かった!そして爽快だし、元気をもらう。 明治後期、大正の時代の女文士がまだ少ない頃、そんな時代背景で倉敷紡績の工女としてスタートした山中すてら、彼女を主人公に、支える大原孫三郎、パリへ絵画留学した児島虎次郎、文士になるべく背中を押した...続きを読む、常和田伊作ことイサ、多嘉子さま〜教会のアリス〜 登場人物がいづれも本物の様で、フィクションで、なんとも言えない読書感 後半は絵画も出て来てますます現実味が増すものの一種のフィクション、マハマジック炸裂!! なんの前触れもなく読み始めたのだがすぐ引き込まれる。タイトルも作中の作品と関わっていることがわかり、表紙と相まって読後にとても優しか感じる 久々に面白かった!やはりまた読んでいきたい!次回作楽しみ 「山中さん。君には、想像する力がある。物語を創り出す力がある。今度は読者を悲しい気持ちにさせる小説じゃのうて、幸せな気分にさせる物語を書いてみたらええ。雨がそぼ降る回転木馬もすてきじゃけど、最初の場面に出てきた、青空を背景にした木馬たちの物語はきっと、もっとすばらしいはずじゃけえ」最後の場面にたどり着いた読者が、悲しい涙を流すのではなく、幸せな笑顔にならような。いつか、書いてください。晴れの日の木馬たちの物語を。 あなたがいまいる場所はあなたのふるさとです。どうか思う存分、好きなだけそこにいらしてください。心配はご無用、こちらはいたって平穏無事です。 いずれ涼しい顔をして帰っていらっしゃい。 知っていますよ。毎日毎日泣いているのでしょう?けれど、涙は悲しみを洗い流すのに必要な慈雨なのです。 雨はそのうち必ず止みます。そうすれば、あくる人は必ず晴れの日になるのです。そういうふうにできているのです。 だから、もう一度言います。心配はご無用。さっぱりして帰っていらっしゃい。 その日がそう遠くないと信じて、待っています。 五月半ばに降る雨を(卵の花腐し/うのはなくたし)という。せっかく咲いた卵木うつぎの花をしんなりさせてしまう雨を、昔の人は恨めしく思ったのだろう。初夏の雨を指す季語
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晴れの日の木馬たち
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原田マハ
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