西本紫乃の作品一覧

「西本紫乃」の「モノ言う中国人」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • モノ言う中国人
    3.6
    1巻748円 (税込)
    尖閣問題、反日デモなど、中国の世論が日本に及ぼす影響がますます大きい。長い中国在住歴を持つ著者は、一般に言われるような知識人の民主化運動よりも、インターネットの普及によってごく普通の人々が「モノ申す権利」=「話語権」を獲得したことが、中国に大変化をもたらしつつあると喝破する。「モノ言う人々」を質・量ともに変貌させるネットの危うさ、メディア管理の限界に立つ体制側、しかし巨大な国で強固な体制なしには生きられない人々自身のジレンマ。西側の思い入れだけでは見えない中国を描く!【目次】はじめに――モノ言う人民の台頭/第一章 中国における“モノ言う権利”/第二章 為政者の「喉と舌」から大衆の代弁者へ/第三章 インターネットにあふれ出した大衆の声/第四章 変質する愛国・反日デモ/第五章 経済の自由化で開いてしまったパンドラの箱/おわりに

ユーザーレビュー

  • モノ言う中国人

    Posted by ブクログ

    おもしろかった。中国のメディアはもともと政府のプロパガンダから生まれたものだから、そもそもの考え方が日本と違うこととか、そんな中、インターネットの発達により、「新意見階層」が生まれてきて、変わりつつあるということも、理解できているようで理解できていなかった。昨今の電車事故へのメディア対応もこの本を読むと理解がすすむ気がする。中国でのビジネス、特にコミュニケーションビジネス、に関係する人は読んだほうがいいと思う。

    0
    2011年07月26日
  • モノ言う中国人

    Posted by ブクログ

    中国が近代化している今の時代をネットという視点や、現地での体験から鋭く分析されている一冊。

    今の中国が徐々に変わりつつあることがよく読み取れます。
    ある意味、「話語権」というものが無かった一般大衆にネットというツールによって、緩やかにではあるが民衆のものになりつつあるという事が様々な出来事を通して、より大きくなっている事が読み取れる。

    中国の中から見ると、この緩やかさが当たり前で、外から見ているともどかしく思われるが、それは日本人が鯨を食べるのは野蛮だ止めろということに近い反発の感覚が中国の国民にはあるのだろう。
    今の中国のネットユーザーが若年層に多く、そういったネットの状況が今の中国の国

    0
    2012年02月27日
  • モノ言う中国人

    Posted by ブクログ

    日本を含め欧米諸外国からは中国という国には言論の自由がないように思われる。しかし中国にとっての言論の自由とは中国共産党の体制や政権を批判しないレベルにおいて保障されたものであるという点で、そもそも「自由」に関する概念が我々と異なることも理解しないといけない。
    中国という国が時に見せる民衆への人権侵害のような対応も、この「自由」の概念の違いを理解しておかないといけなくて、中国政府にとってはなぜ批判されなければならないのか?という反応を示すのもこういった概念の違いが背景にあるのだと感じた。

    0
    2011年10月10日
  • モノ言う中国人

    Posted by ブクログ

    最近は「中国」や「韓国」という単語が出ただけでヒステリックに拒絶しがちな流れがあるので、ちょっと冷静な視点からの論がほしいところです。
    この本は、ここ数年で急激に存在感を増してきている中国のインターネットによる発言と世論形成、それに伴うデモや腐敗した権力者の吊るし上げ、といったあたりに論を絞り、実例を多く踏まえながら紹介されてます。

    実例が「多く」出されてはいるものの、それぞれの例の詳しさに関してはちょい物足りないというか、舌足らずの感は否めない。まぁ新書という本のページ量の限界というところでしょう。
    それと本が出たのが2011年、尖閣諸島の問題が先鋭化し始めた時期とも重なってしまい、その辺

    0
    2013年09月06日
  • モノ言う中国人

    Posted by ブクログ

    単に、喋るというだけでなく、影響力を持った発言。
    元々中国の知識人とその他という区分があったのもあれだが、まあ、結果としてネットを媒介とした意思表示、意思形成が無視できない話となった来たという。
    まあそうかね。

    0
    2013年07月10日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!