氏原寛の作品一覧
「氏原寛」の「おとぎ話の心理学」「カウンセラーは何をするのか その能動性と受動性」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「氏原寛」の「おとぎ話の心理学」「カウンセラーは何をするのか その能動性と受動性」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
似非ロージャーズ流カウンセリングに染まってしまって、立ちゆかなくなっている日本のカウンセリング界の方向を変えうる力作。
まず、今の日本のカウンセラーに最も欠けているのは「能動性」ではないか?との問題意識から、それは、決定的に「見立て」の能力や「準備性」の不足からきていることを指摘。つまり、カウンセラーは万能感を捨てて、冷静に、目の前のクライエントにカウンセリングが有効かどうか見極めねばならないのだ。ただ傾聴だけで全てが事収まるほど、人間の問題は単純ではない。
次に、カウンセリングの肝となる「共感」を感情と感覚のレベルに分けて論じている。ここで著者の独創的な視点は、共感を「カウンセラーの
Posted by ブクログ
1994年に厚生省が制度化を推し進めていた「医療心理士」の制度が、心理臨床の仕事を医師の下働きとして位置づけようとしていることに対して、専門職としてのカウンセラーの果たすべき役割について論じた本です。こうした事情のもとで書かれた本であり、緊急出版的な内容であることもあってか、議論に若干未整理なところも見られます。ユング心理学の立場に立つ著者の考えに全面的に賛同することはできないものの、その問題意識は十分に理解できるように感じました。
著者は、カウンセラーはクライアントを「好きにならなければならない」と、かなり大胆な言い回しを用いた主張をおこないます。とはいっても、それはカウンセラーとクライア