ロックの作品一覧
「ロック」の「市民政府論」「ジョン・ロック~「統治二論」より~」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ロック」の「市民政府論」「ジョン・ロック~「統治二論」より~」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
プーチンが横暴なロジックでウクライナに侵攻する今、ロックの著書を読むことの意味とはと思ってしまう。
本書でロックは、民主主義と自由主義についてその正統性を説く。市民は自由に財産・生命・自由を自らの意志に従って保全する権利があるということ。そして立法権や執行権は一度社会契約として権力側に引き渡しているが、権力は市民の所有権を保全する形で権力を行使する必要があること。市民は権力が市民の権力を犯していると判断した場合には戦う権利を持っていることを論ずる。
それにしてもこの著作が書かれ、イギリスで名誉革命が起こったのが17世紀であることを考えると人類の進歩のなさに驚きを感じる。この思想を実現するために
Posted by ブクログ
イングランド生まれのジョン・ロックによる政治論・国家論『市民政府論』
この書はのちのアメリカ独立宣言やフランス革命思想の元になった歴史的名著である。
ホッブスの『リヴァイサン』に対して、
ロックは人間は本来ほっておいたら仲良くしているという前提に立っているところが一番の相違点。
自由主義や民主主義の父といえる存在である。
また、ロックは別の著書『寛容についての手紙』で政教分離という極めて明瞭な思想を展開しこれもまた非常に面白い本だが、聡明な人物だ。
人民と国家との在り方を書いたこの本には、
今読んでも古びていない内容であり、
欧米の国家の様相はこの本抜きでは語れないといえるだろう。
Posted by ブクログ
1689年に発行された政治・国家論であり、いわゆる歴史的名著とよばれるものだ。キリスト教が基軸にある、産業革命前にある、など、現在とは前提が違う点を除けば、現在の民主主義、自由主義の考えにも通じるものが多くあり、まさに基本理念だ
当時は君主制度が根幹にあったが、その権力は古来に民主主義で決まったものであることから説明しているなど、論説のような文章となっているので、読みやすい(それが諄く感じられるかもしれないが)
また自由主義の根源を語るために、個人の権利、そして父親の権利・義務に関しても、多くの紙面を費やしているのも特徴だろう。ここでは男性は女性より優れているという、時代錯誤な内容もあるが、