作品一覧

  • ジョン・ロック~「統治二論」より~
    完結
    3.5
    全1巻858円 (税込)
    18世紀。自由な新天地を求めて農民テリーはアメリカへ旅立った。父が残した、たった一冊の本「統治二論」を片手に握りしめて。 農地を開拓し、たくましく生きるテリーは、その過程で自然権。国家と個人の契約について学んでいく。古典的自由主義の名著「統治二論」をまんがで読み解くことで、現代のアメリカの抱える問題”銃器による犯罪が絶えないのはなぜか?”が解き明かされていく。 ・目次 プロローグ 第一章 自然権とパトリアーカ 第二章 所有権と貧富の差 第三章 国家の成立とアメリカ大陸 第四章 政治的権力と抵抗権 エピローグ
  • 市民政府論
    4.2
    1巻1,210円 (税込)
    誰のための国家か? 何のための国家か? 人は生まれながらにして生命・自由・財産を守る権利があり、国家の成立は、この人権を守るための人々の合意に基づく。王権神授説を否定し、最高権力を人民の信託によるものと説く社会契約思想は、のちのアメリカ独立宣言、フランス革命を支える理念となった。自由、民主主義を根源的に考えるうえで必読の書である。

ユーザーレビュー

  • 市民政府論

    Posted by ブクログ

    プーチンが横暴なロジックでウクライナに侵攻する今、ロックの著書を読むことの意味とはと思ってしまう。
    本書でロックは、民主主義と自由主義についてその正統性を説く。市民は自由に財産・生命・自由を自らの意志に従って保全する権利があるということ。そして立法権や執行権は一度社会契約として権力側に引き渡しているが、権力は市民の所有権を保全する形で権力を行使する必要があること。市民は権力が市民の権力を犯していると判断した場合には戦う権利を持っていることを論ずる。
    それにしてもこの著作が書かれ、イギリスで名誉革命が起こったのが17世紀であることを考えると人類の進歩のなさに驚きを感じる。この思想を実現するために

    0
    2022年04月15日
  • 市民政府論

    Posted by ブクログ

    イングランド生まれのジョン・ロックによる政治論・国家論『市民政府論』

    この書はのちのアメリカ独立宣言やフランス革命思想の元になった歴史的名著である。

    ホッブスの『リヴァイサン』に対して、
    ロックは人間は本来ほっておいたら仲良くしているという前提に立っているところが一番の相違点。
    自由主義や民主主義の父といえる存在である。

    また、ロックは別の著書『寛容についての手紙』で政教分離という極めて明瞭な思想を展開しこれもまた非常に面白い本だが、聡明な人物だ。

    人民と国家との在り方を書いたこの本には、
    今読んでも古びていない内容であり、
    欧米の国家の様相はこの本抜きでは語れないといえるだろう。

    0
    2019年01月22日
  • 市民政府論

    Posted by ブクログ

    フランス憲章や米独立宣言の礎となった自由民主主義の祖である、ホップス・ロック・ルソーと続く社会契約説の古典思想書。本書では人間が根源的に持つ所有権について述べ、自然状態の明瞭さと不安定さ、それに対する立法部の役割と重要性を説く。当時の思想的大勢を念頭に、本書の与えた影響度や衝撃度を推察しながら読むと面白い。

    0
    2024年07月22日
  • 市民政府論

    Posted by ブクログ

    1689年に発行された政治・国家論であり、いわゆる歴史的名著とよばれるものだ。キリスト教が基軸にある、産業革命前にある、など、現在とは前提が違う点を除けば、現在の民主主義、自由主義の考えにも通じるものが多くあり、まさに基本理念だ
    当時は君主制度が根幹にあったが、その権力は古来に民主主義で決まったものであることから説明しているなど、論説のような文章となっているので、読みやすい(それが諄く感じられるかもしれないが)

    また自由主義の根源を語るために、個人の権利、そして父親の権利・義務に関しても、多くの紙面を費やしているのも特徴だろう。ここでは男性は女性より優れているという、時代錯誤な内容もあるが、

    0
    2021年06月05日
  • ジョン・ロック~「統治二論」より~

    Posted by ブクログ

    APUの出口治明学長の最新刊「還暦からの底力」の中に、必読の古典が紹介されている。ジョン・ロックの「統治二論」がその中の一冊である。U-NEXTから漫画で読んでみた。古典はハードだけれど、漫画であれば概略の理解に時間がかからない。
    民主主義の危機が叫ばれる今こそ、必読の一冊ですね。

    0
    2020年07月07日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!