黒田玲子の作品一覧
「黒田玲子」の「生命世界の非対称性 自然はなぜアンバランスが好きか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「黒田玲子」の「生命世界の非対称性 自然はなぜアンバランスが好きか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
地球上の動物は、外観上、おおむね左右のバランスがとれているが、それをアミノ酸や核酸といった分子のレヴェルで見ると、そのバランスは完全に崩れているのである。
このアンバランスは、身近なこととしては薬の効果や食物の味・香りの違いなどに現われ、一方、生命の起源や宇宙の非対称といった、より根元的な問題を解く鍵をも握っている。
本書は、生命体だけが持つ、この非対称性が何に由来しているかを探る壮大な試みである。
[ 目次 ]
第1章 右の世界、左の世界
第2章 対称とは、非対称とは―靴と靴下の原理
第3章 対称な生物界―マクロの世界
第4章 分子の世界
第5章 非対称な生物界―ミクロの世界
Posted by ブクログ
分子は化学式で表される。化学式は物質の元素組成を表す分子式と分子構造を表示する構造式(例の亀の甲)があるが、実際の分子は立体的な構造をもつ。
そこで、同じ分子式、構造式で表される分子であっても実際の立体構造で示すと違う構造になる分子がありえる。
そして化学式が同じ分子でも構造が違うと性質も異なる。本書最初の例としてスペアミントの香りと魚の臭みを抜く香草ディルの香りが同じ分子構造をもつが香りは事なるという話しが出てくる。二つの香草の香り分子は鏡像関係にあるという。片方の分子を鏡に映したかたちであるという。私たちの右手と左手は鏡像関係にある。鏡像関係にあると同じものと思ってしまうが、右手と左手は重