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  • 炭焼物語

    Posted by ブクログ

     昭和32年の紀州地方での炭焼きをめぐる物語である。江戸時代の元禄期に始まる。備中屋長左衛門がウバメガシを使った白炭窯を完成させ、「備長炭」と名付けたことである。この白炭窯は、1000度前後の高温を生成し、その結果、硬質で日持ちの良い炭が作られた。この時代の炭焼き名人は、2メートルほどの備長炭を手がけたと言われている。この伝統を受け継ぐ物語だ。

     物語の中心は、昭和32年の紀州、和歌山県西牟婁郡西ノ谷に住む20歳の若者が炭づくりに挑戦する姿である。作者の画風は非常に正確でありながら、マンガとしての気品を持ち、その画力が自然の厳しさを見事に表現している。物語の中で、この若者は日置川の支流である

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    2025年03月23日

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