作品一覧

  • 繁栄からこぼれ落ちたもうひとつのアメリカ
    5.0
    1巻2,376円 (税込)
    ホームレスや失業したワーキング・クラスの人々の暮らしぶりや思いを如実に描くノンフィクション。レーガノミクスの1980年代から現代まで、人々の暮らしを支えてきた製造業を切り捨て、大部分の労働者の賃金を上げないまま、人口の上部1%の収入だけを引き上げたら社会はどうなるのか、その現実がまざまざと描かれる。

ユーザーレビュー

  • 繁栄からこぼれ落ちたもうひとつのアメリカ

    Posted by ブクログ

    始まりは1980年代だった。アメリカの産業界は徐々に陰りを見せて
    いた。そこで最初に工場労働者が仕事を失った。

    工場が閉鎖されれば労働者で賑わった町も衰退する。商店の売り上げ
    は伸びず、そのうちシャッターが下ろされる。ゴーストタウンと化した町
    から人々は姿を消した。

    それでもまだ、違う町に行けば仕事が見つかるかもしれない。そんな希望
    を抱いて、ある者は貨物列車に乗って、ある者はヒッチハイクで、ここでは
    ないどこかへとあてどのない旅を始めた。

    日本では未翻訳だが著者は困窮するアメリカ市民の姿を追った『あてどの
    ない旅』でピュリツァー賞を受賞している。本書は『あてどのない旅

    1
    2017年08月21日

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