結論から言うと、分かりやすい部類の参考書型問題集。
自分はすでに高校レベルまで英文法の基礎は学習済みの状態なので、先に問題の方から解いて、間違えた部分、抜けがある部分だけ吸収した。
色々な基礎英文法参考書を読んできたけど、中学レベルの基礎事項の解説に関しては分かりやすい方だと思う。
基礎を学び終
...続きを読むえてる人は、自分のように抜けがある箇所だけ確認して速度をもってとりかかると良い。
真面目に時間をかけて隅々まで読み込んでいると、思ったより時間がかかるので、やる時はその日のノルマを決めて一気にやって終わらせないとダレる可能性あり。
完全に0から学ぶ予定の方は、この本を最初から読み込んで問題を解いていくのもありだが、今はかなり丁寧な英文法解説参考書(中学レベル、高校レベル問わず)が他にも多くあるので、無理にこの本をやらなくても良い気もする。
なお、注意点(個人的に考える欠点)として以下が挙げられる。
初心者がとりかかりやすい事を考慮してあえて解説内容を限定しているのかな?と思われる解説が多数。
例えば、Lesson2(文型の分野でS(主語)・V(動詞)・C(補語)・O(目的語))内の問題解説の中に、「Cになるのは名詞か形容詞だけ!」と断定しているが、実際には分詞や動名詞、動詞の原形(使役構文や知覚構文など)、前置詞(句)や副詞(句)がくる事もあるので、そのように断定して暗記してしまうと今後より深く学んでいくうえでは混乱するかもしれない。
また、高校レベルまでの基礎を学び終えている自分は時折「この問題の【】内、他の言い方でも正解なのでは?」という場面に多く出くわした。
このあたりもあくまで中学レベルという表現にあえて限定して解答・解説・表現をしているのかもしれない。
このように基礎事項を学び終えている者からすると、「おや?」と思ってしまう解説がいくつかあると思える。
基礎を終えた人で見直し的な感じでこれに取り掛かる人は、中学レベルに限定的な解説が多いという点を考慮したうえで、学んできた学習内容と混同して逆に混乱しないように注意。
完全初学者の方は、解説内容を丸暗記して例外を排除するのではなく、この本に書かれている事はあくまで超基礎事項であり、記載内容以外に例外が多い点や、内容自体もっと深堀りできるという点も頭に入れて臨むのが良い。