作品一覧
-
4.61巻775円 (税込)ドイツを皮切りに、アメリカ、中国、ソ連、イギリスで公使・大使等として活躍。第二次世界大戦への日本の参戦を阻止するべく心血を注ぐが果たせず、チャーチルとの会談を最後に一九四一年七月帰国。日米開戦直前まで約三〇年の貴重な日本外交の記録。
ユーザーレビュー
-
Posted by ブクログ
ネタバレ重光葵による、外交に関する回想録。彼の本の魅力は、現場から見た当時の状況だけでなく、彼自身の考え、思想だろう。両親への愛情、外交官としての心構え、国家への忠誠。少し引用してみる。
p.14
「外国から帰った後は、必ず両親を慰めずにおくものかと、強く決心したのであった。」
p.18
「外交官として働く者は国を出る時が[...]別離なのだ。」
p.21
「総領事が数ヶ国語を次々に操って数名の外国人と応接しているところに陪席して深い印象を受けた」
pp.29-30
「いかに日本が中国問題その他の処理に当たってヨーロッパの大国から掣肘を受けているかを知っていた私たちは、ヨーロッパに戦争が起こり、ヨ -
Posted by ブクログ
満州事変、張鼓峰事件、三国同盟
外交官の武器を使わない戦いの記録。
ドイツを皮切りに、米国、中国、ソ連、英国で
公使・大使等として活躍。第二次世界大戦への
日本の参戦を阻止するべく心血を注ぐが果たせ
ず、チャーチルとの会談を最後に、1941年
7月帰国。日米開戦直前まで約30年の貴重な
日本外交の記録。解説は筒井清忠。
序にかえて
1 第一次世界大戦の勃発
2 イギリスのデモクラシー
3 パリ平和会議
4 内乱下の北京会議
5 日華関係の転回
6 国民政府と幣原外交
7 日華衝突、満州・上海事変
8 血塗られた祝賀会ー「隻脚記より」
9 外務次官の三年間
1