ここ最近の少年漫画で、特にグッと来た作品だ、これは。
いや、この『エイリアンヘッドバット』らしく表現するのであれば、熱を感じた、だな。
それだけに、全2巻で終わってしまったのは、実に哀しい。
絵柄、キャラクター性、ストーリーの流れは、とても私の好みにドンピシャだった。
最強の格闘技は何か、このテーマは昔から語られ、未だに答えが出ないのは、用意すべき前提で、答えが変わってしまうからだ。
ただ、それでも、やはり、プロレスは最強候補に、必ず入る、と言っても過言ではない。
そんなプロレスの若き王者が、エイリアンの力を鍛えた体躯に宿して、故郷と家族を奪い返すべく、凶悪なエイリアンを相手に、自分のプロレスを全力でぶつけ、泥臭い戦い方でボロボロになりながら、最後はしっかりと勝つ、そんなストーリーで胸が熱くならない者はいないだろう。
けど、残念ながら、2巻で終わっちまったんだよなぁ。
正直、何が悪かったのか、漫画を描く素人の私にはてんで判らないのだが、犬居先生には、これからも、熱を感じる漫画を描いて欲しい、それは切実な願いだ。
個人的には、地元最強の不良が、超が付くほどのお嬢様から告白され、一目惚れした彼女と付き合うべく、ヒロインを狙う、様々な格闘家と戦いながら、漢を磨いていく、骨太のラブコメが読んでみたいですね。
この台詞を引用に選んだのは、敵のキャラがしっかり立っているのは、少年漫画として必要な事だなぁ、と学べるものだったので。
主人公のカッコ良さを引き出すために必要なモノ、見た目や台詞、必殺技と様々ですが、やはり、敵やライバルの存在は欠かせません。
このヴォルガノは、エイリアンの首魁な訳ですが、人間を隷属させる事や地球を支配する事には、さほど興味がなく、ただただ、自分が熱くなれる戦い、自分を熱くしてくれる強敵を求めていました。
そんな芯の通った悪役の散りざまで魅せるのも、少年漫画家にとって求められるセンス。
少なくとも、犬居先生は、その武器を既に持っている、と私には思えます。
ほんと、次回作、楽しみにしてますね。
「楽しかったぜ、白牙。お前と出会えてよかった。これで最後だ !!」
「てめぇも一緒に落ちんだよ、ヴォルガノ。衝突を欲してんだろ、地球が割れるほどのな」
「ぐッ」
「最後は、俺と一緒に、地球に頭突きかまそうぜ」
「ラブレターってのも書いときゃよかった」
「・・・・・・・・・・・・・・・これ以上はねェ・・・・・・ありがとな、白牙」(byヴォルガノ、白牙オウガ)