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「はなあられ」の「不機嫌な秀才の視線が気になる」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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BL
Posted by ブクログ
〝別に男が好きとかでもない。シノさんだからだよ、全部。シノさんが好きだから、それ以外ない(葵)〟
Eros度★
おやおや。不機嫌な視線の奥に、こんなにも切実な恋が隠れていたとは。喫茶店で働く秀才の高一・葵と、明るく世話焼きな高二・咲也。塩対応を嫌われている証拠と受け取る咲也の視点から、葵の言動の意味が変わっていく構成に、ぐっと引き込まれました。
攻めの葵は強気なのに、会う日が減ると知れば平静を保てない。「責任とって、俺のこと好きになって」という迫り方には、年下らしい甘えと切実さが滲みます。勉強会でも「シノさんの優しさを俺が利用してるの」と告げる、その正直なずるさがたまりません。遊びには不慣れな秀才というギャップにも萌えました。
受けの咲也は他人には優しく、自分には厳しい。家族との比較や進路の悩みが二人の間にも影を落とし、善意まで小さく扱う姿には胸が痛みました。「あんまり、俺が好きな咲也さんを、咲也さんが卑下しないで」。葵が守ろうとするのは恋の行方と、咲也自身の価値なのですね。凍えた心に、相手の言葉が灯をともします。
咲也も少しずつ葵を知り、自分から近づこうとする。その変化が嬉しく、番外のお泊まりでは、強気な葵の余裕がほどける様子に頬が緩みました。控えめな親密描写が、互いを信じて触れる幸福を伝えてくれます。
年下の一途な攻め、自己評価の低い世話焼き受け、他校同士の青春、溺愛と心の救済、控えめな甘い描写を楽しみたい方におすすめです。