あなた、トラウマ反応が出ています
泣きたくなったら壁を押せ!
精神科医:前田佳宏・作家:掛端玲
SUNMARK
本質的な生きづらさは変わらないままだった。家でも会社でも、どこにいてもしんどさがつきまとう。
あんなことを言うはずじゃなかったのに。
いったんスイッチが入ると、やめようと思っても暴言が止まらなくなること。そして最後には必ず後悔して絶望してしまうこと
怒りと、泣きたい気持ちって、実は同じところからでてくるんです
怒りを消そうとはしません。その力を、誰も傷つけない形で外に出す練習をします
怒りを思い出して、それを感じることを自分に許可する。
馬鹿にしやがって
トラウマというのは、その瞬間の心や体の限界を超えて、怖さや苦しさ、孤独をひとりで抱え込まざるを得なかった体験のことです。そのときのあなたは、自分が壊れないように、なんとかやっていくために、必死で工夫してきた。こうしないと危ない、こうするしかない……そうやってトラウマをやりすごしてきた。そのときのパターンが“トラウマ反応”として体に記憶されます
怒りには、“トリガー”と呼ばれる引き金があります。トリガーというのは、季節とか、声のトーンとか、相手の表情みたいに、脳が無意識に“あのときと同じだ”と感じるサインのことです。
心のクセみたいなもの
もうこれ以上トラウマにあなたの人生を捧げる必要はありません。あなたを守ってきたトラウマ反応に、もう頑張らなくていいんだよ、とわかってもらえたらいいですね。
人の身体って、追い込まれるとだいたい3つの動き方をするんですよ。それが、“戦う”“逃げる”“凍りつく”です。
大切な存在をついきつく叱ってしまう、手を挙げそうになってしまう……
こんなに大事な子なのに、心から愛しているのに、どうして衝動的な態度が出てしまうんだろう。怖がらせたいわけでも、痛い思いをさせたいわけでもないのに。
目の前で起きたことに対する怒りだけではなく、過去のあなた我慢してきた怒りの感情が、引き出されている可能性があるんです
なんにも言えずに…ただ黙ってうつむいています
お母さん、お母さんも必死で働いてつらかったと思うけど、私、きつい言葉を言われるのがすごく嫌だったんだよ。私の気持ち、もっとわかってほしかった
お母さん、ゆっくり休んで優しくなったらまた戻ってきてね
自分が苦しんででも必死で助けようとしたお母さんをもう助けなくてもいいんだ…そう思うと、胸の奥のつっかえがとれた気がした。
“小さく頼る”を意識してみてください
バウンダリー
自分と他人、自分と外の世界との“あいだにある境界”のこと
人が安心して存在するための土台となるもの。取り戻していくことで、すこしずつ安心も戻ってきます
“小さなNO”を練習してみましょう。
責任を円グラフで考えること
どんな出来事でも、自分が100%悪い、ということはほとんどありません。
相手の事情や、その場の状況、誰の責任でもない部分も必ずあります。自分がすべての責任を背負い込む必要はないんです。
後知恵バイアス
結果を知った“今の自分”の視点で、当時の自分を裁いてしまう心の癖のこと
自分に“心の弁護士”をつkてみてください
それは本当だろうか、当時の状況を公平に見た上で言っているだろうか、と、いったん立ち止まらせてくれる存在
お母さんに優しくしてもらいたかった。
ねぇ、どうして私に優しくしてくれないの?どうして想には優しくするの?やっぱり私のことが嫌いなの?って
ホワイトトリガー
トラウマを刺激するきっかけがあるように、安心や落ち着きを呼び戻すきっかけも、意識して作ることができます。不安なとき、頭でぐるぐる考える前に、体に『今は大丈夫だ』と伝えるための合図ですね。
「安心」とは、気持ちや感覚の問題というより、身体がリラックスして、“今はもう大丈夫”と感じられている状態のこと。
忘れたいのに、何度もそれを思い出してしまう
けれど、その感受性は人を思いやる力にもなっています。人の痛みに共鳴できるのは、あなたが過去を大切にしているから。ただ…その繊細さがあなた自身を苦しめることもあるでしょうね
手の温かさや重さを、触れられているところで感じてみてください。イメージするのが難しいときは、自分の手を体に当てて、触れられる感覚や温かさを感じるだけでも大丈夫です
グラウディング
安心できる感覚を、身体に思い出させてあげること。
落ち着いた場所で深呼吸をして、安心できる場所や存在を思い浮かべます。想像上のものでも構いません。その空間を五感で味わい、存在がもつぬくもりをじっくり感じてみます。