虎丸の作品一覧

歯切れのいい？濃厚な短篇集

短編は物足りないので好きじゃないんだけど、これは。。!?
イイわ〜。なんて言うか、あまりない作風。

絵は綺麗、キャラも超カッコいい、話も面白いし、結構えっちい。
シリアスでも十分イケるのに、そこかしこにギャグテイスト満載。
そのせいなのかテンポがやたら良く、どの話も短編で短いのに、すごく濃厚で後味がいい。というか、物足りなさがあんまなかった。

イヤ、なくはないんですけどね。連載好きとしては。せっかく仲良くなったら、もうちょっと幸せなとこ見たい派なんで。

繰り返し読んでも楽しい、スカッとする作品。

金で縛ろうとする雅也と、金を建前にしていた筈の尚之がまさかの性癖自覚話。交換条件と言う「建前」が絡んでくるからややこしくなっているが、切っても切れない関係は二人だからこそ生まれてしまうと言う矛盾。ハードな描写もあるが、尚之の相手は雅也くらいにしか務まらないだろう、と言うハッピーエンドなお話だ。

『巣窟』引っ越し業者のお話で、主人公のまだまだひ弱な肉体の霧谷の先輩にあたる筋トレが趣味の晋は、脳内であんげんヴォイスに変換可能（笑）。晋は男前受け声のわちゃで（笑）。「熱情の檻で眠れ」キャストで聴きたいなぁ。『柔道のお稽古』の、後輩の谷村にハアハアされている谷先輩もあんげんで変換可能だ（笑）。キャスト逆で聴けてしまうな（笑）。『それは蜜の味』の勘違いラブも笑える。緑川が志位の部屋に訪ねて来た時の魚眼レンズから見た図、って一コマで不覚にも吹き出してしまった…しかも緑川の方が受けだし。

ディレクターの熊谷と人気アナウンサーの真鍋のバカップル話。虎丸さくひんの受けは一筋縄ではいかない（笑）。

表題作始め、登場人物がちょっとずれてて笑える（笑）。ギャグじゃないのに、いい意味で本人たちは真面目なんだけど、悪ふざけ的におもろい。体位がアクロバティックなとこもなんか可笑しい、エロいし。「愛・玩・具」のどつき愛な二人がたまらなくツボった。トーイの経験値低いがびっち予備軍な雰囲気がタマラン!!