エリカ・トンプソンの作品一覧
「エリカ・トンプソン」の「数理モデルはなぜ現実世界を語れないのか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
「エリカ・トンプソン」の「数理モデルはなぜ現実世界を語れないのか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
「あーこれこれ、これが言いたかった」が詰まった一冊。
どんなものでもいいけど、データから何かモデルを作ったことがある人なら納得できる内容よねー。
データを用いてモデルを作ろうとする時点で、ある種の論理/倫理/バイアスに縛られている。というより、まずはモデルありきなんだろうなぁ。仮説を立てて、データを集めて、正しい結果が得られるかどうか確認する。(いわゆるPDCAサイクルというやつだ)
それが選べる中で最良である手段なのはわかるけど、一方で最初に立てた仮説が軸になってしまう。そのモデルが過去の現象を上手く説明できてしまえば修正する必要もない。
『ブラック・スワン』のタレブが「過去50年間で、金融市場における10日間ほどの“極端な日”がトータルのリターンの半分を占めている」と語っていたけど、たぶんこれがモデルとリアルの乖離を何よりも示した一文なんだろう。
モデルはモデルでしかないが、それに寄りかからなくては回せない社会という構造の危うさ。(というよりこれは人の「予測」から来る本能的な動きだと思うけど)
正直この問題点は筆者もうまく回答できておらず、「ロバスト性を持たせる」というのも現実的じゃない気がするなぁ。
まぁここらへんは、モデルを作る人間が責任を持ち、モデルを使用する私たちは客観性を念頭に置くしかないんだけども。
Posted by ブクログ
原題は『Escape from Model Land : How Mathematical Models Can Lead Us Astray and What We Can Do about It』であり、How を Why を使って訳してしまうというかなりよくあるタイプのミスリーディングをタイトルの時点で含んでいる。
本書では著者の専門であるらしい気候や金融といった大規模で複雑なシステムに対するモデルについて言及する。しかし、そのモデルの元となるはずの数理的なモデルについての言及はない。
感染症予防といった予測もコントロールも難しい問題への漠然とした不安感のようなものに共感を示してくれるような内容ではあるが、厳密さはない。