作品一覧

  • 明治大正見聞史
    5.0
    1巻1,152円 (税込)
    ビスケットもまだ知らない山国から上京して、明治の新東京の風物と社会に驚き、やがて目の当たりにする大正の大震災……。明治大正の世相・風俗を深く見透した記者魂の面目躍如の名著。
  • 現代ユウモア全集 5巻 『東京初上り』 生方敏郎
    -
    1巻2,970円 (税込)
    大正期を代表するユーモア&「中間読物」作家が、絶頂期に発表した貴重なユーモア作品28編を収録。 明治末から東京朝日新聞などの記者として活躍し、大正期には「ユーモア作家」として多数の記事を書いた、いわゆる「中間読物」作家の代表格。昭和になって『中央公論』から発表の場を奪われたが、「雑文」作家として活躍しながら社会批判を続けた。生方のまとまった評伝はなく、戦前に諷刺家として社会に警笛を鳴らしてきたが、今も読める著作はほとんどなく、埋もれた作家でもある。 今回、表題作「東京上り」をはじめ、第一部小説から、第二部対話、第三部警句、第四部随筆までバラエティー豊かな全28編を収録。中でも、「下女の時代」は、架空の大正20年代を舞台にした未来小説という形で当時の女性問題を諷刺する。生方は女性問題にも積極的な発言をし、日本の社会をよくするためには女性の力が必要だと考えていた。「子供と女性諸君とにうつたへて将来の時代を造るより他はないのです」と述べる。 さらに、「誰にも分りよきやうに面白くユーモラスに書いてはありますが、諸君はただ笑って読みすごすばかりでなく、この笑いの中に潜んでいる著者の赤誠と著者の社会改造の意図とをくみ出して、世に宣伝し世を改造するやうに努力あられんことを希望するものであります」と説明する。生方の諷刺ユーモアの意図は、ここにある。 発刊当時の旧字体総ルビに加えて、より読みやすくした新字体バージョンも新たに追加収録している。解説文は日本のユーモア文学研究の第一人者・浦 和男。付録には、当時の月報ほか、貴重な資料を収録する。 (電子版 2025年3月28日配信開始) ※この作品は一部カラーが含まれます。

ユーザーレビュー

  • 明治大正見聞史

    Posted by ブクログ

    本書は元々は大正十五年に発行された本であり、著者自身が実際に明治~大正の時代を通じて見聞してきた事を記したもの(生方は明治15年生まれ。幼少期は群馬県で過ごし、明治学院から早稲田大学へと進学。新聞社でジャーナリスト・作家として活躍した経歴を持つ)発行当時著者は40代。よくある老人が晩年に若い頃を回想して書いたモノではないので、妙な思い出補正や、年を取ってからの記憶の混濁や後の人のいれ知恵的なモノがなく、同時代的記録になっているのが良いです。
    そして、著者が政治家ではなく、ジャーナリストでユーモア作家であったところからの、世相風俗に対する視点の面白さ、鋭さが文章の中に溢れてて、読んでてホント面白

    0
    2019年06月06日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!