マイクル・コリータの作品一覧
「マイクル・コリータ」の「穢れなき者へ(新潮文庫)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「マイクル・コリータ」の「穢れなき者へ(新潮文庫)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
★5 父親殺しの男とDVを受けている少年、登場人物たちの息づかいが聞こえてくる物語 #穢れなき者へ
■あらすじ
メイン州の島に住むにイズレルは、豪華なヨットで惨殺されている七人の死体を発見する。かつてイズレルは自身の父を殺害した前科があり、第一発見者の彼が事件の容疑者となってしまったのだ。
一方、近くの島に住む十二歳の少年ライマンは、いつも父の暴力に耐えかねていた。ある日父の機嫌の悪さを察した彼は、近くの廃屋に逃げこむ。するとそこには手斧を持った少女が隠れ潜んでいた。大量惨殺事件を背景に、父親殺しと少年少女には何があったのか…
■きっと読みたくなるレビュー
★5 登場人物との距離がめっち
Posted by ブクログ
アメリカの作家、マイクル・コリータの十年ぶりの新刊。過去作は早川書房から探偵ものが一冊、東京創元社からサスペンス一冊、ホラーが2冊。特に東京創元社の「夜を希う」が好きで、楽しみにしていた作品。
父親を殺し服役していたイズレル・パイクは、仮釈放を機に故郷の島へと戻る。当然歓迎されるわけがなく、特に保安官補の叔父スターリングとの軋轢は酷い。一方、父親から虐待を受けるライマン・ランキンは、隠れ家にしている空き家で斧を持った女性と出会い…
個人的には今年の新作の中でも上位。主要キャラのイズレル、ライマンの過酷な人生は読んでいて辛いものがあるが、だからこそラストの余韻が非常に良い。
主要キャラへのス
Posted by ブクログ
マイクル・コリータ『穢れなき者へ』新潮文庫。
初読み作家のハードなミステリー・サスペンス小説である。
なかなか読ませてくれるではないか。何よりも、あってもおかしくはない、べたべたとした男女の恋愛関係など一切排除し、島を蝕む悪の正体に向かい物語が突き進んでいく所が良い。
メイン州のサルヴェーション・ポイント島の沖で、対立する上院議員候補2人を含む7人の惨殺体がヨット上で発見され、第一発見者のイズレル・パイクがイズレルの父親の弟で保安官補のスターリングにより殺人の第一容疑者とみなされる。
イズレルは10年前に実の父親を殺した罪で収監されていたのだが、州警察の女性警部補ジェン・サラザールに