Step3の副業が一番参考になった
---以下要約---
全体観:会社員が「守って増やす・稼ぐ」の両輪で資産形成をする
・著者は、ふつうの会社員でもお金を着実に増やすためには、税金・運用・副業という 3つの柱(ステップ) が重要だと提案している。
・難しい理論は省きつつも、制度の本質をきちんと押さえることを重視。
・著者自身は会社員かつ副業・資産運用を実践しており、自らの経験にもとづいたリアルなアドバイスを提供。
STEP 1:税金と社会保障 ― 資産を「守る」ために知っておくべき制度
1.給与明細の読み方
「手取り額」「社会保険料」「源泉徴収」などを正しく理解しないと、自分の実際の負担が見えにくい。
2.社会保険料のしくみ
健康保険、厚生年金、雇用保険などの社会保険がどのように給与から差し引かれているかを把握し、保険制度を味方にする。
3.ふるさと納税
税控除の制度を活用して、手取りを減らさずに実質的な節税ができる。
4.源泉徴収票・年末調整・確定申告
年末調整や確定申告の基本を押さえておくことで、払いすぎた税金を取り戻したり最適な控除を受けられる。
5.年金制度(国民年金 vs 厚生年金)
自分が将来受け取る年金の制度を理解し、「60歳でもらうか65歳でもらうか」などのタイミング戦略を考える。
STEP 2:資産運用 ― お金を「増やす」ための具体戦略
1.インデックス投資のすすめ
個別株よりもリスクを抑えつつ、市場全体に分散投資する方法としてインデックス投資を推奨。
2.全世界株式 vs S&P500
投資対象として、全世界株式(世界中の企業を網羅)と米国のS&P500の特徴・メリットを比較。
3.新NISAの基礎
新しいNISA制度(2024年以降の制度改正に対応)を使って非課税で運用する戦略。
4.年代別NISA戦略
50代・60代といった中高年層に向けた、NISAでの取り崩し戦略や使い方を提案。
5.iDeCo(個人型確定拠出年金)
制度の仕組み(掛け金・税優遇など)を丁寧に解説。
出口戦略:iDeCoは「いつ」「どう引き出すか」が重要。運用と受け取り方を考える。
STEP 3:副業 ― 会社以外の収入源をつくる
1.副業の必要性
給料だけに頼るリスクを減らし、収入源を複数持つことで将来の安心を強化。
2.昇進より副業を優先する考え方
昇給や出世を待つよりも、自ら収入をコントロールできる副業に注力する方が効率的、という著者の視点。
3.副業の種類と選び方
ブログ・YouTube・コンサルなど、自分のスキルや時間に合わせた副業を選ぶ。
4.副業のリスクと注意点
所得税・住民税の増加、確定申告の必要性、会社就業規則との兼ね合いなどを事前に考慮。
5.効率的な立ち回り術
副業を始める際のマインドセットや時間管理、会社とのバランスの取り方を具体的にアドバイス。
その他、重要なメッセージ/マインド
・知識ゼロでも大丈夫:金融リテラシーがなくても、この3ステップを押さえれば十分スタートできる。
・長期視点の重要性:運用も副業も「すぐ大金を得る」のではなく、継続的に取り組むことで将来的な資産を育てる。
・自分ごととして制度を使う:難しい制度や税制も、自分の人生設計に落とし込んで「使う武器」に変える。
・柔軟性を持つ:ライフステージ(年齢・家庭・キャリア)の変化に応じて、NISA・iDeCo・副業の戦略を見直す。