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  • いっそあの方が死んで下すったなら
    3.0
    1巻3,564円 (税込)
    少女小説の黎明期に、『少女画報』を舞台に数々の傑作を残した作家――伊澤みゆき。 その名と作品は長らく埋もれていたが、伊澤の作品が少女小説に与えた影響は大きく、吉屋信子は、「みんなが伊澤みゆきの作品がいいと思うように、自分の作品もそう思われたい」と語り、後に代表作となる『花物語』の第一編を『少女画報』に投稿したという。今あらためて、その文学的価値と独自の世界観が見直されている。 伊澤の作品には、甘く優しいだけではない、どこか影を帯びた「闇のオーラ」を放つ友愛小説が多く見られる。嫉妬や執着、ルッキズム――少女たちの内面に潜む痛みや陰りが、丁寧に、そして烈しく描かれ、百年前の少女たちの叫びは、今もなお私たちの心に鮮烈な衝撃をもたらす。 本書は、伊澤みゆき初の作品集であり、『少女画報』に掲載された全60篇を収録。テーマごとに5章に分け、彼女の多彩な作風を存分に味わえる構成とした。また、女性研究者たちによる詳細な解説も収録し、文学史的な視点からも伊澤の作品を掘り下げる一冊となっている。 装幀:アルビレオ 装画:Ashley YK Yeo

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ユーザーレビュー

  • いっそあの方が死んで下すったなら

    Posted by ブクログ

    100年前の昔の文章だけれどもとても美しく繊細な書き方。流れるような表現にうっとり。
    作者の伊澤みゆきさん自身は才女であると同時に、とんでもなくお金持ちのお嬢様。
    少女画報に連載されていた人気の小説だったらしく。
    当時そんな雑誌を読んでキュンキュンできるのは、同じようにお金持ちの子女だけだったんでしょう。
    本当に優れた小説、才能だと思うけれど途中から私とは違う世界過ぎて笑 気になって話に集中するのに難儀してしまった

    0
    2025年07月09日

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