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  • 生まれ変わるのが死んでからでは遅すぎる
    5.0
    1巻2,600円 (税込)
    【初の商業出版!】 詩人・黒川隆介―今を生きること、言葉にすること、詩を通して世界を見ること――そのすべてが、この一冊に詰まっています。 これまで私家版、雑誌やライブパフォーマンスなどを中心に活動してきた黒川隆介にとって、本書は初の商業出版となります。 詩というジャンルを、文学の枠にとどまらず音楽・演劇・アートと自在に横断してきたその表現活動が、 一冊の本というかたちで結実した記念碑的作品です。 都市の喧騒のなかで、人はなにを見て、なにを感じているのか。 本書は、酔いどれた夜の居酒屋、雨の日の静けさ、旅先での出会い ――何気ない日常の風景にひそむ感情や記憶を、詩人ならではのまなざしで切り取った一冊です。 詩という形式にとらわれず、生と死、孤独と希望、都市と人間の関係をあぶり出すように綴られる作品たちは、 読む者の記憶や人生と静かに交差していきます。 黒川隆介の言葉が映し出す、「今を生きる」ための詩のかたち 。 『生まれ変わるのが死んでからでは遅すぎる』――そのタイトルが示すのは、 「死んでからやり直すのではなく、いまこの瞬間に生き直すこと」への問いかけです。 本詩集には、都市で生きる人間の孤独や葛藤、日常の中にふと現れる詩的な瞬間、そして生と死の狭間を見つめるまなざしがつまっています。 黒川の詩は、形式にとらわれず、生活と詩の境界線を曖昧にしながら、 まるで生きることそのものが詩であるかのように、静かに、力強く語りかけてきます。

ユーザーレビュー

  • 生まれ変わるのが死んでからでは遅すぎる

    Posted by ブクログ

    詩はもちろん素晴らしいのだけれど、詩人としての在り方、詩と生活・暮らしの関わりまで表現されていて深く、深く味わいながら読んだ。

    こんな気持ちで書いてるんかと感銘を受ける一行がたくさんあったし、書けない瞬間や、書こうとしすぎている自分への戒めなどもあり、詩と詩人を同時に楽しめた。

    僕も色々なところをうろうろするのが好きだが、その大切さを確認できた。中でも酒場やそこにいる仲間と黒川さんの関わりに特別なものがある。そういう時間を過ごす中でふとした時に溢れる言葉が詩になっているのだろう。

    喋って、時間を共にして、生活して、旅して、東京に帰ってきて、という息遣いを感じながら読んだ。

    0
    2025年09月18日
  • 生まれ変わるのが死んでからでは遅すぎる

    Posted by ブクログ

    言語化なんてよく耳にする言葉ではなく、
    輪郭のない
    2秒後には忘れているであろう
    些細な事象や感情の行方を、
    庭の鉢から小さな芽が出るようにうたった一冊。

    いつのまにか
    読み手の頭の中で鳴っていたはずの
    音は止み、
    静けさの中で
    揺らぎのない言葉を味わっていた。

    名付けることのできない感情や
    心の明度と彩度。
    それらは静かに掬い取られ、
    目の前に常温のまま穏やかに浮かんでいる。


    詩に対する
    黒川隆介という詩人の向き合い方、
    これまでの生き方が、
    切り出され積み上げられたかのような一冊。


    生まれて初めて購入した詩集が
    黒川さんのもので本当に良かったと思っています。

    0
    2025年10月16日

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