作品一覧

  • ピンクと青とジェンダー
    3.0
    1巻1,980円 (税込)
    「ピンクは女の子、青は男の子」という性別に基づく色分けは、トイレや更衣室、ファッションやおもちゃなど、私たちの日常の随所に見いだすことができる。しかし、この使い分けはそもそもどうして生まれたのか。また、本当に根拠がある色使いなのだろうか。そして実際に、女性はピンクを好み、男性は青を好んでいるのだろうか。 本書では、社会から文化にわたるさまざまな局面で自明視されている「ピンクは女の子、青は男の子」というステレオタイプな区分に疑問を投げかける。そして、色による性別区分の実態に迫るため、日本を含む各国でおこなわれたピンクと青の印象に関する実験の数々を紹介する。 その結果として、この固定観念や好みは決して先天的なものではなく、後天的、つまり私たちを取り巻く社会的・文化的な影響のもとで生じるのだと結論づける。そのうえで、色に関するジェンダーステレオタイプを乗り越えようとする近年の社会的実践にふれ、いたるところに潜在する慣習的な性差についても是正の必要性を訴える。 私たちにとって色とは何か。性差を、文化を、そして社会を方向づける強固なメカニズムの解体を試みる、社会心理学からのアプローチ。

ユーザーレビュー

  • ピンクと青とジェンダー

    Posted by ブクログ

    なんで繊細とか穏やかとかそういうワードに対して特定の色が連想されるのかわかった。言葉と色の結びつきは、例えば女はピンクが好きで、ピンクに連想される可愛らしさ、明るさ、柔らかさなど「女性らしさ」と捉えられるような役割を持つことが連想される。なのでこの固定観念が、例えば勇敢だったりサバサバしたり、強気だったり、そういった性格の女性に対しての違和感の原因になる。多様性の社会でそれはどうなのか?ということ?

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    2025年10月27日
  • ピンクと青とジェンダー

    Posted by ブクログ

    男は青が好きで女はピンクが好き、なんて誰が決めた?周りからの期待や不満(ピンクを選んだ女の子には、女の子はやっぱりピンク、と言ったり、ピンクを選んだ男の子には、男の子には似合わないよ、と言ったり)から後天的な好みが形成されていく。色のイメージや社会の中でのジェンダーカラーの利用、ピンクと青の歴史など複数の観点から考察されている。「私の好きな色を決めつけてほしくない」と思ってる人に読んでほしい。

    0
    2025年10月16日

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