前田脩の作品一覧

「前田脩」の「ポリアーキー」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • ポリアーキー
    4.0
    1巻1,276円 (税込)
    ダール(1915-2014)は,理念としての「民主主義」と区別して,実際に存在する比較的民主化された体制を「ポリアーキー」と呼んだ.「参加」と「自由化」を指標とし,ポリアーキーの成立や変容を左右する政治的条件を分析する.現実を測り異なる政治体制に比較の道を開いた,民主主義理論史上画期をなす著作.(解説=宇野重規)

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ユーザーレビュー

  • ポリアーキー

    Posted by ブクログ

    政治とは少数のエリートによる支配。支配エリートは入れ替わるが、少数のエリートが支配する構図は変わらない。ヴィルフレド・パレートPareto『一般社会学論』1920

    大衆(人民)の熱狂によりデモクラシーが破壊され、ナチズムが生まれた。「大衆(人民)によるデモクラシー」(e.g., ルソー)に期待なんてできない。公共の利益とされるものも大衆の情緒的な反応の結果かもしれない。▼デモクラシーは、選挙で選ばれたエリートたちが予算の分配、規制、所得の再分配をめぐって競争する制度。エリートたちが人民の票を得ようと選挙で競争し、選挙で選ばれたエリートが政治決定をする制度。政治的な意見は選好、有権者は消費者、

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    2025年03月17日
  • ポリアーキー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    地震の利益の剥奪を相対化して薄める方法。
    ー自分、もしくは自分の所属集団の過去と比べる。
    ー近しい人・コミュニティと比較する

    イギリスの中産階級:自分自身の利益が向上しているかどうかにかかわらず、他の階級の人々が豊かになることを苦痛に思う傾向。

    もし主要な問題解決という政府に対する要求が何年もの間、満たされないとすれば、忠誠は幻滅そして軽蔑に変わって行くだろう。とりわけ問題が人口のかなりの部分に対する広範かつ厳しい価値剥奪ー急激なインフレ、厳しい貧困、激しい差別、教育施設の悲しむべき不足ーに関わっているときにはその可能性は高い。

    下位文化の多元性の激しい体系はときに不幸な選択に迫られる。

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    2016年07月07日
  • ポリアーキー

    Posted by ブクログ

    民主主義という語は理念としての概念と、実際の国家体制の状態をさす概念と、両方が混然と濫用されているので、著者ダールは実際の国家体制の状態をさす語として「ポリアーキー」という語を活用する。とりあえずの反対概念は「抑圧国家」である。
    線分の両端に「ポリアーキー」「抑圧国家」があって、その線分上のどこか中途半端な位置に、現実の諸国家があるという設定。
    ダールがポリアーキー(民主化)の程度をしめす尺度として持ってきたのは実に明快で、「公的異議申し立ての体系に参加する資格を与えられた人々の、全人口のなかに占める比率」である。
    本書は民主主義イデオロギーをふりかざす啓蒙の書ではなく、あくまでも学問的に、「

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    2015年02月22日

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