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「ホップウッド・ディプリー」の「ハリウッドのプロデューサー、英国の城をセルフリノベする」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ホップウッド・ディプリー」の「ハリウッドのプロデューサー、英国の城をセルフリノベする」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
Posted by ブクログ
かつてショパンが演奏し、バイロンが暖炉を寄贈し、ジョン・レノンがロックした、様々なエピソードに彩られた館だが、後継者の息子が二人とも亡くなり、直径の子孫はゼロ。館は荒れ放題となり、お宝を狙って不応侵入者が入るものだから、ますます館は悲惨な状態に。
ひょんなことから、アメリカで番組制作をしてたホップウッドの末裔が、この城の事を知る。祖父と父を亡くしたばかりで消沈していた母を励ます目的で訪れたら「おらが街の領主様が戻ってきた!」と大歓迎。イベントに呼ばれるわ、やんごとなき方々と面会するわ、あのダウントン・アビーの製作者であるリアル貴族ジュリアン・フェローズとも面会。
なんとなく荒れ屋敷に責任感を感じたにわか領主様は、ボロボロの城を修復し、街ににぎわいを取り戻すために立ち上がる。しかし、自分の城を直すのに、いろいろと許可が必要であったり、途中で投げ出したら刑罰に処せられたりといろいろと理不尽が降りかかる。ましてや、昔の素材を使った修復も難しいし、修復技術を持った技術者も少ないため高額に。つまりは金がものをいう。そしてやはり、TIME IS MONEY!迷えば迷うほど資産もかさんでいく。
そんなこんなで困難ばかりかと思いきや、「これドラマ?」みたいな、土壇場の逆転あり、まさかの友情あり。もっと驚くことには、コロナ禍を越えて、このリノベプロジェクトはまだ続いているということだ。後書きまで必ず読むべし。平易で読みやすいお城リノベ実録記。
Posted by ブクログ
ハリウッドで暮らす映画プロデューサーが、ちょっとした趣味だった家系図サイトの閲覧から自分の先祖がイギリスに城を持っていたことを知り、すぐに訪問、やがて仕事を捨てて移住、城の修復に携わることになり…というフィクションみたいなノンフィクション。
陽気で不器用なアメリカ人の著者、歴史好きの元葬儀会社の老人ジェフ、口が悪いが腕は確かな修繕工ボブのトリオが中心となって話が進むのだが、みんなキャラが立っていて面白く読み進められる。
しかし朽ち果てて崩壊寸前の城の厳しい現実、地元の若者が侵入してさらに城を破壊したり、なにより莫大な修繕資金の調達という大問題があり常に綱渡りのような状態ではらはらさせられっぱなし。
最後には資金をある程度獲得して屋根を修繕し、整えた部屋で70年くらいぶりのクリスマスパーティーを開催するところで終わって明るい展望を予感させるのだが、あとがきによると地元区議会に著者に反対する勢力があらわれ、現在城への一切の立ち入りが禁止されてしまっているらしい。当然修繕は中断しているというショッキングな話がさらっと書いてあるのでびっくりした。読んでいる途中では、今はさらに修復が進んでいるんだろうな〜とわくわくしていたのでしょんぼり。
著者のXのアカウントをのぞいたら今は区議会と裁判をしているようだが、事がうまく進むよう祈るばかりだ。これを乗り越えて、また本を書いてほしい。
Posted by ブクログ
世の中には2種類の人間がいる、みたいなことを言うつもりはないのだけれども、あぁ、自分とは違う種類の人だなぁ、とつくづく感じた本だった。
そりゃ、ハリウッドのプロデューサーなんだから、そりゃそうだという気はするけれども、自分がメジャーかつメインストリームであることを疑わないタイプというか。
ここでいう「メジャー」は、本当に多数派かどうかよりも、世の中で多数派とされているかってことだよね、とつい皮肉ってしまうのは、多分自分がそこに乗り切れなかったコンプレックスからくる卑屈さだと思う。
ご本人もいろいろあって、その苦労や大変さは分かるのだけれども、生来の明るさもあるんだろう、なんとなく「自分が生きて・見てきた世界が正しく」て、「話しかければ受け入れて」もらえて、「輪の中心で生きていける」という、いわゆる“陽”な感じが、まぶしすぎる。
今回は、彼自身のミドルエイジクライシスを乗り切る物語とされているし、実際、これまで持っていたものを手放して、イギリスに移っていろいろやってるんだから、その行動力は尊敬するけれども、陽の人は、ミドルエイジクライシスの乗り越え方も陽なんだ……という、知らなくていいことを知った気分。
イギリスの、自分のルーツがあったお城を再生するにあたって、色々な困難にぶち当たって、その都度「思いもよらない!」「こんな大変!」となるのだけれど、大変さはさておき、まぁそういうぶつかり方をしたらそれはそうでは、とか、むしろなんでうまくいくと思った?とか、もうちょっと調査や根回しをした方がよいのではとか、そんなことが多くてなかなかなかなか……。
肝心の“セルフリノベ”も、もっと自分で手を動かす過程が書かれているのかと思ったら、そこはそれほどでもなく、あくまで職人さんの周りで掃除したり、ちょっと手伝ったりという範囲で、正直ちょっと物足りない。
なんなら補助金が下りてから、業者を使う手配をするとか、その後のお城の活用法を企画するとか、そっちのが活き活きしてるよね。
本業だしね……とは思うけれども、そこから脱却するための城再生プロジェクトだったのでは、みたいな、なんかこう、感想が堂々巡り。
Posted by ブクログ
ハリウッドのプロデューサーとして
セレブ寄りの生活をしていた著者。
母方の祖父の苗字を名前としてもらったが
その名は実は英国の由緒ある貴族を
ルーツに持つものだった。
ネットサーフィンでエゴサに近いことをして
その事実を見つけるのが現代っ子だなぁ。
ちょうど父親を亡くして気落ちしている
家族の心を癒すためにも
遠く離れた英国のお城をリノベするぞ!
と、息込んだのは良かったけど
日本の古民家再生でも大変なのに
あちらさんはデカい「お城」ですから。
常駐して少しずつ補修してくれるボブや
歴史を紐解いてくれる郷土史家のジェフ
そして古いものを守りたい地域の人々の
愛やらチャリティ資金やらやらで
なんとか計画は進んでいきます。
アメリカ人の目から見た英国の要素もあり
それも含めておもしろい本でした。