バリキオスの作品一覧
「バリキオス」の「なぜ逃げるんだい? 僕の召喚獣は可愛いよ」「なぜ逃げるんだい? 僕の召喚獣は可愛いよ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「バリキオス」の「なぜ逃げるんだい? 僕の召喚獣は可愛いよ」「なぜ逃げるんだい? 僕の召喚獣は可愛いよ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
少年・青年マンガ
少年・青年マンガ
ラノベ
Posted by ブクログ
第1巻にてヘレシーやハッピーの異常性はこれでもかと表現されていた為か、続くこの2巻では二人の異常性は控えめになり、代わりにラピカの大暴れっぷりが前面に出されていたね
ラピカってヘレシーと通ずる要素が幾つか見られるのだけど、ヘレシー程の異常領域には全く届いていなくて、あくまでも人間社会の中では厄介な存在に収まっているタイプ。つまりヘレシー視点だと彼と双璧を成す存在とは成り得ないんだけど、孤独に生きてきたラピカにとっては自分と似ていると感じ取れるヘレシーは唯一の相手と成り得るわけだ
だからラピカは同類のヘレシーに近づいて行くのだけど、これってヘレシーにとっても友達が出来る機会となるのは面白いね
彼は学園に来てレティーシアと関わりが生まれたけど、友達と呼称するには彼女の一方的な部分が目立ちすぎる。その意味ではめっちゃ上から目線ながらヘレシーの話を聞いてくれるラピカは異常性が強すぎるヘレシーに貴重な友達枠となりえたのだろうね
特にラストのあれこれによって、ラピカの精神性が落ち着きを見せた事で尚更にヘレシーとは付き合いやすい相手となったんじゃなかろうか
この巻ではラピカが初登場して早くも暴れたわけだけど、ほぼ初登場みたいな立ち位置になったのはフィリエルか
彼女は前巻にてボスキャラとして君臨しながらもヘレシーに敗れ地上に残った。そんな彼女は天界との繋がりが無くなった事で全くの別人のようになったね!口汚くてだだ甘な姉キャラとか最高か?
あと、戦力的にも頼りになりそうというのは意外だったかも。ラノベ・マンガ・ゲームを問わず多くの作品にてボスキャラが仲間になると弱体化するのが定番だけど、フィリエルの場合はヘレシーを主とした事で逆に強化された感じかな?
別にヘレシーとハッピーが弱いというわけではないけど、強化されたフィリエルの加入は戦力的に有り難い話かもね。まあ、事ある毎に甘やかそうとしてくる彼女との付き合い方は難しそうだけど
前巻と違ってヘレシーやハッピーの異常性が前面に出ず、また深い陰謀が張り巡らされていた訳でもないストーリーは渦中に居るキャラクターの心情変化をしっかりと描くものとなっていたような
神を宿す為に生きてきたラピカにとって、神とは唯一無二の存在で多少疑わしくても従うのが当然だった。そこへ別種の唯一無二であるヘレシーと遭遇した事で彼女の心情が少しずつ変化していく様子は王道的展開なだけに良いものでしたよ
ヘレシーを殺したくないと、そしてヘレシーと共に歩んでいきたいと女神に叛逆した彼女は大きく成長したように思えるよ
孤独だったラピカはヘレシーと友達になれた。また、もしかしたらその先の関係にもなれるかもしれない。そうした繋がりを手に入れられた彼女はとても幸福感に満ちているのだろうと感じれたよ
ただ、そんなヘレシーとラピカの関係って世界的にはかなり不味いものだったりするの…?
Posted by ブクログ
見た目から得られる印象って恐ろしく決定的。だから見た目が異形ならば悲鳴を上げ逃げ出してしまうのは仕方ない話。一方で見た目なんて慣れる事はできるから、本作の主人公もそういうタイプなのかと思いきや…
異形の召喚獣・ハッピーはそういう次元を超越していたし、相方のヘレシーもどうやら只者じゃ無さそうで
ハッピーは表紙に描かれた見た目の時点でこの世に在ってはならないのだと直感させられる存在感。その上で相対すれば精神ダメージさえ周囲に振りまくようで
ハッピーを直視してしまったレティーシアなんて精神崩壊から極度の依存だなんて振り切れていたりとハッピーのヤバさを端的に示しているね……
小説媒体である為に読んでいるこちらはカラーイラストで描かれた姿や翻訳された少女然とした口調から可愛らしさを感じてしまう瞬間も有るのだけど、あの異形を眼の前にしたら流石に腰を抜かす気がする…
だとしたら、そんなハッピーが傍に居ても平然としているヘレシーも大概可怪しいのではないかという気がしてくる。当初は軽くフザけたノリと思えた文体も、他者視点の際に落ち着いた文面となる事で彼の異常性を間接的に伝えてくるね
それだけにヘレシーが新たに呼び出した召喚獣・ハイドラが普通に見えてきてしまうね!
ハイドラとて学友から魔獣と恐れられる見た目をしているのに、事前にハッピーやヘレシーの異常性を見せつけられているから、ハイドラ程度じゃ驚かない。むしろハイドラに対して「ビジュアルが普通!」とのたまうヘレシーに同調しそうになるほど
ハッピーという強烈な存在感を持つ異形が目眩ましのように居るからどうしてもまともな分析が難しくなるヘレシーの人間性
作中でも彼の性質に疑問を持つ人々が次々に登場するかと思いきや、まともに考えているのはコン子くらいで他の人々は溢れ出る邪悪さからむしろ彼の人間性を決めつけてくるね
そこで、味方となる人物が都合よく勘違いするのではなく、敵となるべき人物が都合悪く勘違いして事態が悪化していくのはもう笑って良いのやら何やら…
ここまで来るとハッピーよりもヘレシーの方が邪悪な存在に近いのではないかと思えてくるほど
だからヘレシーに真っ先に敗北したジェイドが彼の人間性を誤解(?)しつつ、裏主人公のように困難を乗り越えていこうとする姿に納得できるんだよね
というか、ジェイドが持つ性質は素晴らしいね。ヘレシーを庶民と馬鹿にするし、あいつさえ居なければ!と呪いさえする。他方で自分の弱さも直視できている
そうした人間である為か、ハッピーへの恐怖を胸に宿したままでも貴族として民を守る為に再始動できる、邪教の企みを打破する為に使命へとひた走れる
そうして事態が急転直下した際に護陣塔まで急行してヘレシーと対峙したのは良いのだけど、あれって結局どちらが正しい陣営に居たと言えるんだろうね…?
読者的にはジェイドが勘違いしているのは判っている。ただ、ヘレシーも完全に邪神と関係が無いとも言い切れない。召喚されたフィリエルも物騒なこと言ってるし世界にとって味方かも怪しい
ただ、邪教の暴走を止められたという点においてはヘレシーの曖昧な正体が役に立ったと言えるのかな?
終盤は超展開の連続でありながら、集う者達の背景が見えない為に何が行われているかも不明瞭
果たしてハッピーは邪悪なる存在なのか?果たしてヘレシーは洗脳されただけの器なのか
第1巻を読んだだけでは見極められない本作の本質、ハッピーの存在にビビりつつも読み解いていきたいものですよ