作品一覧

  • 2030年の戦争
    4.2
    1巻990円 (税込)
    中国の軍備拡大、北朝鮮の核開発、ロシアのウクライナ侵略--。日本の安全保障環境は風雲急を告げる。 現代の戦争とはどのようなものか? 今から10年後、日本が戦争に巻き込まれるとしたら、 どんな事態なのか? 実際ミサイルが飛んできたらどうする?ともに1982年生まれの気鋭の軍事研究者がディープに語り合う。                                      (本書の内容から) 臨戦状態にある台湾・韓国 戦争は「変遷」ではなく「拡張」している 戦争予測はなぜ外れるのか 予備力のあるロシア、予備力のない日本 軍事力とは即応力である AIにどこまでゆだねるか 中国が「今なら勝てる」と思った時が危ない 中国が台湾を海上封鎖したら、米国は助けにいくか 朝鮮半島と台湾の「ダブル有事」 交戦のレベルをずらす グレーゾーン事態への準備 海上自衛隊と海上保安庁の連携を急げ 沖縄と九州の基地へのミサイル攻撃 北朝鮮のミサイルと中国のミサイルの違い 足りない住民避難の議論 米国の抑止力が信じられなくなる時

ユーザーレビュー

  • 2030年の戦争

    Posted by ブクログ

    対話形式ということもあり、非常に読みやすく、分かりやすいです。
    カバー範囲も広く、「戦争とは何か?」「国防計画とは何か?」というところから、「戦争におけるAIの適用可能性・有用性」といったところまで議論され、更には「将来起こりうる有事のシミュレーション」および「日本が何をすべきか」ということまで触れられてます。

    軍事については素人ですが、「軍事力とは即応力であり、構造即応力と運用即応力に分かれる」「国防計画とは究極のマネジメント問題」という指摘は、民間企業にも通じるところがあるように感じます。C4ISRについてはより深く勉強したいところです。

    細かなことを言えば、AIに意思決定の責任は取れ

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    2025年11月16日
  • 2030年の戦争

    Posted by ブクログ

    良書。
    安全保障や軍事に関して基本的なところは知識があると、なお読みやすい。
    「もし。日本が戦争に巻き込まれるとしたら?」というシナリオは4章にあるのだが、著者も書いているとおり、正確に予測することは出来ない。
    この本で重要なのは特に「2章 軍事力とは即応力である」ではないかと思う。一般的な軍事力の比較では、なぜ兵員数と装備品(航空機・艦船等)の総数で比較されるのか、なぜそれが実態を現していないのか、これまで十分に説明されてこなかった点を明確に解説している。
    またその理解により、装備品のスペックでの優劣を測る傾向や空母保有論、核武装論まで、巷の軍事情報通?の方々の主張するポイントがなんだかなぁ

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    2025年05月08日
  • 2030年の戦争

    Posted by ブクログ

     .
    2022年に、ロシアによるウクライナ侵攻が、勃発しました。
    また、中国が台湾を武力により統合する可能性も、取り沙汰されています。

    近隣諸国による不穏な動きを見聞きして、「日本は今後、どうなってしまうのだろう?」と、不安に感じています。
    日本の防衛力強化についても情報を得たいと思っていたところ、この本の存在を知りました。
    近未来の(日本に影響がありそうな)戦争勃発の可能性が論じられてそうな題名が気になり、読むことにしました。

    本書は、安全保障関連の専門家2人による対談を、全5章にまとめた構成となっています。

    第1章は、2020年代の戦争とは、どういうものなのか?について。

    そもそも

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    2025年11月07日
  • 2030年の戦争

    Posted by ブクログ

    第1章から第3章章までが概論、第4章と第5章が台湾、朝鮮半島有事と日本のすべきことを論じている。知識を整理するにはいいと思う。

    【目次】
    はじめに 

    第1章 戦争をどうとらえるか 
    2人が軍事問題に関わるようになったきっかけ 
    新しい戦争と古い戦争 
    戦争は「変遷」ではなく「拡張」している 
    今の戦争はわかりにくい 
    軍事作戦にずっと参加してきたオーストラリア 
    防衛「イエスかノーか」の先の議論を 
    臨戦状態にある台湾・韓国 
    コラム1 厳しさを増す安全保障環境 

    第2章 軍事力とは即応力である 
    軍事ランキングは当てにならない 
    構造即応力と運用即応力 
    即応力の質を測る困難さ 
    軍事

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    2025年04月26日
  • 2030年の戦争

    Posted by ブクログ

    日本を取り巻く微妙な情勢や、最新の戦法など、気鋭の有識者2人が対談した記録。
    技術が格段に向上し、追跡型ドローンなど、命中確率の高い兵器は増えてきた。ただしAIに頼ると、攻撃誤認により自動報復システムが稼働するリスクがある。「ドラエモン のび太の海底鬼岩城」の例えは秀逸である。

    ロシアや中国のように、人的及び物的資本など、ロジスティクス面でのストックが豊富にある国に対して、日本のように少ない国では異なる戦法にならざるを得ない点も納得。

    中朝露に対して「侵攻するには今しかチャンスがない」と思わせない抑止力が必要。この抑止力が維持できるか、際どい世界情勢であることを認識した。

    韓国の38度線

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    2025年04月30日

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