平加多璃の作品一覧
「平加多璃」の「あやかし乙女の教育係」「紅至宝物語」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
「平加多璃」の「あやかし乙女の教育係」「紅至宝物語」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
小説・文芸
Posted by ブクログ
本来は物に宿るはずの「紅吉祥」の力を宿してしまった舞姫と、成り行きで彼女を護衛することになった訳あり用心棒の珍道中の物語。
いや、決して珍道中ではない筈なのだが、主役二人の口調がとにかく悪いし、漫才やってるのかというくらい言い合うことが多かったのと、出てくるキャラが紅吉祥」の力に目が眩んでキャラ崩壊したか、チンピラか、とにかく全体的にガラが悪いので、どうにもシリアスになり切らない。
用心棒の彼は割と重めの過去を持っているのに、口調のせいで最後までチンピラ感あったからなあ。
ただ中盤以降、「紅吉祥」に力の具体的なことが分かってからは、シリアス度が上がり、一気に読みやすくなった。
ラスボスとも言える相手への対処法が起死回生のもので、あれだけ言い合っていた二人がよくぞここまでと、種明かしを読んだ後は感慨深く思ったほど。
いやあ、騙されるところだった。
「過去に罪のある者は、こうでもしないと救われないのか」と真剣に悩んだので。
あの過去を持っている彼だからこそ、打てた手なのだろうなと感じた。
ラスボスも含めて「紅吉祥」に目が眩みキャラ崩壊を起こす者が多い中、舞姫と用心棒の彼だけは、その誘惑に打ち勝っていた。
それは何故なのか。
ここに意味を持たせたところもよかった。
惜しむらくは、冒険はまだまだこれからのところで物語は終了、打ち切り感のある終わりだったこと。
厄介なこの力、本当の意味で手放せる日を祈っております。