作品一覧

  • ブレグジットの日に少女は死んだ
    3.8
    1巻1,408円 (税込)
    英国で話題の疑似ノンフィクション犯罪小説。  2016年6月、EU離脱を問う国民投票が行われた日、ヨークシャーの海辺の寂れた町で、16歳の少女が暴行を受けた上にガソリンをかけられ焼き殺された。犯人は同じ高校に通う16歳と17歳の少女3人だった。  ジャーナリストのカレリは事件の地に居を移して背景を取材し、被害者・加害者の生い立ちから事件に至るまでをまとめたノンフィクションを発表した。しかし、取材を受けた者たちから本の内容に誇張や曲解、捏造があるとの訴えが寄せられ、違法な取材手法も発覚、本は回収に。  凄惨な事件が起きるまでに少女たちに何があったのか、そしてノンフィクションの内容は真実なのか――。 「グランタ誌の選ぶ最優秀若手作家」の一人イライザ・クラークが、T・カポーティ『冷血』にオマージュを捧げた衝撃の疑似ノンフィクション型犯罪小説。ごく普通の少女たちが怪物になるまでをリアルに描き、悲劇すら消費してしまう現代社会を告発したディラン・トーマス賞候補作。 (底本 2024年7月発売作品)

ユーザーレビュー

  • ブレグジットの日に少女は死んだ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ノンフィクションへの擬態が上手すぎ。
    最近流行りのフェイクドキュメンタリーでこのジャンルが翻訳もので多くて嬉しい。
    去年のトゥルークライムストーリーと手法は違うけど登場人物たちの陰湿さは同じくらい。胸糞が悪くなることはうけあいです。

    1人の少女が暴行され最後には焼き殺された。その犯人は同じ高校の少女3人。1人犯人と間違われた少女、被害者家族、加害者家族へのインタビューに当事者の使っていたSNSの投稿、ポッドキャストからの引用が入り、事件の内と外から真実に見えるよう埋めていく。

    人間関係のこじれが大きな原因で、その描写が細かくこっちの胃を締め付けてくるものばかり。
    被害者と加害者の立場が入れ

    0
    2024年07月29日
  • ブレグジットの日に少女は死んだ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ノンフィクション?
    フィクション?
    と揺さぶりをかけての2次創作笑

    ノンフィクションは嘘が書けないので、真実を抽出するにはフィクションの方が適しているのでは?とたまにノンフィクションを読むと思うのですが、逆手に取られた感があります。

    0
    2024年09月01日
  • ブレグジットの日に少女は死んだ

    Posted by ブクログ

    我が子のように感じてしまって胸が痛い、青春時代を謳歌するはずが… #ブレグジットの日に少女は死んだ

    ■あらすじ
    イギリスのEU離脱(ブレグジット)を問う国民投票の日、ひとりの女子学生が暴行を受けた上にガソリンで焼かれるという事件が発生。犯人は同じ高校に通う女子学生の三名であった。

    数年後、ひとりのジャーナリストがこの事件をノンフィクションとして発表。プレグジットの日に起きた事件のため認知度が低かったが、時を経て世間を騒がせることになったのだ。事件当時の彼女たちの背景には、いったい何があったのか…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    みなさん、まず装画をご覧ください。キラキラと輝く水面に、美しい

    0
    2024年08月25日
  • ブレグジットの日に少女は死んだ

    Posted by ブクログ

    2016年、イギリスがEU離脱の国民投票で騒然とする中、海辺の町で16歳の少女が3人の少女に焼き殺された。ベテランジャーナリストによる事件の取材の顛末を描くモキュメンタリー小説。

    本作はフィクションである。主題の少女焼殺事件も、舞台となる町も、事件のキーワードの一つにもなっている「チェリークリーク高校銃乱射事件」も実在しない。事件のノンフィクションを記したジャーナリストも架空の人物である。とはいえ全てが絵空事でもなく、ブレグジットを始めとして多くの現実に起きた事柄が引用されているし、架空の事件でもある程度現実の犯罪を参考にしていることは伺える(実際、作者へのインタビューによれば少女焼殺事件は

    0
    2024年07月20日
  • ブレグジットの日に少女は死んだ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ・あらすじ
    イギリスの架空の田舎町、クロウ•オン•シーが舞台。

    海辺の田舎町で16歳の少女が拷問の末ガソリンをかけられ焼殺される事件が起こった。
    捕まったのは同じ高校の少女3人。

    この事件の当日はブレグジットというイギリスのEU離脱を問う国民投票日であったため殆ど報道されなかった。
    ジャーナリストのカレリはこの事件のノンフィクション本を書くために移住。
    関係者からインタビューを実施し本を出版した。
    しかし出版後に虚偽、捏造、誇張、違法に資料を手に入れていたことが発覚し本は回収されることになった。

    ・感想
    この手の疑似ノンフィクション作品は最近増えてきた。
    こういうの好き。
    しかし私の苦手

    0
    2024年11月10日

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