作品一覧

  • 日経BPクラシックス 資本主義、社会主義、民主主義 1

    日経BPクラシックス 資本主義、社会主義、民主主義 1

    ビジネス・実用

    4.5
    1巻2,860円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日経BPクラシックス 第18弾 「創造的破壊」というキー概念が出てくる、ケインズと並ぶ20世紀を代表する経済学の巨人シュンペーターの主著。 「本書は、ノンフィクションの世界に聳え立つ二〇世紀の金字塔です。著者のヨーゼフ・シュンペーターは主に経済学者として活躍しましたが、本書は決して一つの領域に収まるものではありません。 従来の垣根を越えて、経済学、歴史学、政治学、社会学、哲学、法学、ビジネスの世界を自在に行き交います。 シュンペーターと同世代の思想家で、これほど膨大な知識を融合して、このような一つの独創的な世界に統合する訓練を受けた人は――そしてそれを実現できた人は――極めて稀でした。(中略) シュンペーターは自らの途方もない才能と知識をすべて本書につぎ込みました。この本は四〇年にわたって重ねてきた歴史、イデオロギー、経済制度、政治、人間社会に関する深い思索の結晶です。 自分の好みを表に出さないよう細心の注意を払っており、これまでのどの著作よりも手の込んだ作品となっています。」(トーマス・K・マクロウによる本書序文から)
  • 日経BPクラシックス 資本主義、社会主義、民主主義 2

    日経BPクラシックス 資本主義、社会主義、民主主義 2

    ビジネス・実用

    4.3
    1巻2,640円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日経BPクラシックス 第18弾 「本書には人類の大問題に関わる真理が一部含まれており、いつまでも読み継がれる本となるはずです。資本主義はこれまで編み出された経済制度の中で抜群の生産性を誇りますが、その物質的な果実は社会的なコストに見合うものなのでしょうか。 強欲、拝金主義、環境破壊、資産・所得格差は、あまりに重すぎる代償なのでしょうか。 資本主義という強力な経済制度と権威主義的な政治体制を、中国が意図するように統合することはできるのでしょうか。それとも、どちらか一方が妥協を強いられるのでしょうか。民主化は、インドのように経済発展よりも先に進めるべきなのでしょうか。 それとも、中国のように民主化の前に経済発展を進めるべきなのでしょうか。政府が市場の機能を誘導・規制する日本や西側民主国の混合経済は、一九四〇年代の導入以降、繁栄を謳歌していますが、この流れは今後も続くのでしょうか。 資本主義は、イスラム教のテロを含めた近代化との戦いで具体的にどのような役割を果たすのでしょうか。」(トーマス・K・マクロウによる本書序文から)

ユーザーレビュー

  • 日経BPクラシックス 資本主義、社会主義、民主主義 1

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    資本主義/社会主義の利点、欠点を知れました。
    よく見聞きする、独占や寡占のマイナスなイメージを塗り替えられました。
    また、十分に発展した経済・社会であれば、「理論的」には、社会主義も悪くないのかもと思いました。

    また、マルクスについて、中立的に評価・解説されており、学びになりました。


    ・「競争=善、独占、寡占=悪」という考えについてのメモ
    静学的な最適化では確かに完全競争が最も効率が高くなるかもしれないが、
    その効率を実現するために必要だった技術開発への投資は、完全競争ではなく、ある程度の独占による利益を見込んで行われた可能性がある。

    0
    2026年03月08日
  • 日経BPクラシックス 資本主義、社会主義、民主主義 2

    Posted by ブクログ

    第2巻では「第4部:社会主義と民主主義」、「第5部:社会主義政党の略史」に加えて、戦後のその後の展開へのコメントとして、「イギリス第三版への序文(1949年)」と「社会主義への行進」というシュンペーターが亡くなる直前の(不完全な)論文が収録されていました。
    率直な感想はというと、第1巻での資本主義の深い洞察パートに加えると、第4部、第5部はやや物足りない感がありました。特に民主主義に関しては歯切れの悪さというか、分析の切れ味がどうしても資本主義に対するのに比べれば悪いなという印象でした。その意味で予想外だったのが第5部がとても面白かったこと。冒頭には自分は専門家ではないが、と断っていますが、そこらへんのジャーナリストよりはずいぶん読者をひきつける文章だったと思いますし、とても勉強になりました。第1巻よりはボリュームが少ないのであっという間に読めると思います。

    0
    2023年04月30日
  • 日経BPクラシックス 資本主義、社会主義、民主主義 1

    Posted by ブクログ

    シュンペーターといえば「創造的破壊」の概念を提唱した人物として日本人にもなじみの深い経済学者ですが、その概念を紹介したのが本書になります。本書は第二次世界大戦中の1942年に発刊された本ということで、そのあたりの背景を考慮しながら読み進めると良いかと思います。また本書では、序文としてシュンペーター伝を書いているトーマス・マクロウによる紹介文が掲載されていますが、これは非常に良い。本編を読み進めるに当たっての素晴らしいガイドラインになっています。

    上巻では第1部マルクス主義、第2部資本主義は存続できるか、第3部社会主義は機能するか、が収録されています。第1部では、マルクスの資本論簡潔に説明し、批判を加えていて、資本論になじみのない人でもマルクスの考えがよくわかるようになっています。第2部は本書の本丸ともいうべきパートで、冒頭に「資本主義は存続できるか。いや、そうは思えない」という断言からはじまっていて、読者にショックを与えています。そして中身を読み進めると、シュンペーター氏がいかに現実世界を認識しているか、人間の心理や非合理的な行動、不確実性への企業の対処方法などを鋭く分析していて、とても感銘を受けました。経済学者で理論だけをやっている人は、実業界の人間からすると、「まったく世の中をわかっていない」という評価が与えられることも多いですが、シュンペーター氏は実業界の人間以上に経済や経営の奥深くまで理解しているという印象を受けました。シュンペーター氏の予言は外れた、とかこの部分はまちがっている、と批判する人もありますが、本書からいかに多くの気づきを得られるかの方がよほど大事で、私からすれば間違いの箇所を批判するより、多くの気づきを得させてくれた感謝の方が大きいです。

    第3部の社会主義については、正直あまり感銘を受けませんでしたが、その理由として定義している社会主義の範囲が広いこと(現実世界でもそうですが)、またwhat if的な記述が多く、ほとんどフィクション的な印象を受けてしまいました。ただそれこそがシュンペーターの狙いかもしれない(つまり社会主義はフィクションのようなものだ)とすると、それはそれでやはりシュンペーターのすごさではあると思います。資本主義の将来を考える人にとって本書は必読書だと思います。

    0
    2023年04月30日
  • 日経BPクラシックス 資本主義、社会主義、民主主義 2

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    資本主義と社会主義について、民主主義を交えて比較することで、資本民主主義についてわかることが多かった。

    著者はたぶん、民主主義/社会主義のどちらにも誘導しようとしていないので、考える土台になる良い本でした。



    ・民主主義が栄えるのは、ある一定の特徴を示す社会で、機能しない状況はある。
    どんな国/社会でも民主化するべきという考えは、長期的には正しいかもしれないが、外から短期的に無理に変えることがダメな理由をまた一つ知ることができました。

    ・近年、問題とされているインフレや財政赤字、税については慎重な意見で規律的な印象だった。

    0
    2026年03月08日
  • 日経BPクラシックス 資本主義、社会主義、民主主義 1

    Posted by ブクログ

    「資本主義はその成功ゆえに失敗する」マルクスの向こうを張ったこの意表を突くテーゼであまりに有名な本書は、処女作『 理論経済学の本質と主要内容(岩波文庫) 』でワルラスの一般均衡理論を継承したシュンペーターが、『 経済発展の理論(岩波文庫) 』でイノベーションをキーにその動学化を図った後、自らの学問体系の総仕上げとして構想した長期の社会変動論である。第二次大戦後の高成長から低成長時代を迎える中で福祉国家化が進展し、シュンペーターの予想が一定の説得力を持ち得た時期もあった。しかし80年代に西側の保守政権によってレッセフェールが息を吹き返し、社会主義陣営の崩壊を経て、2000年代以降グローバル資本主義が猛威を振るうに至って次第に色褪せていった。

    シュンペーターのイノベーション理論は、その理論的な華麗さにも拘らず、いやその華麗さゆえに現実を記述するモデルとして決して万能ではない。イノベーションはまさに「創造的破壊」であるがゆえに通常の経済循環過程からは生まれない。それは非連続な未来を直観した企業家によって循環の外部から唐突にもたらされる「新結合」である。企業の巨大化とともに所有と経営が分離し、官僚主義が蔓延する中で、企業家精神もイノベーションも枯渇するとシュンペーターは言う。だが企業を成長に導くのは天才的な企業家の「創造的破壊」ばかりとは限らない。アイデアを製品化し、市場を開拓する上で、組織にビルトインされたインクリメンタルなイノベーションが果たす役割も決して小さくない。シュンペーターの悲観論はこの点を見逃している。

    もう一つシュンペーターが見落としていたのは、彼が生きた時代の制約もあるが、資本主義をグローバルに捉える視点だろう。資本主義は差異を導入することによって生き延びると言ったのは岩井克人だが、グローバルレベルでの労働力価格差が差異の源泉として存在し続ける限り、画期的なイノベーションがなくとも資本主義は安泰だ。それが壁に突き当たるとすれば、差異が喰い尽くされるまでグローバルな平準化が進むか、もしくは、それがもたらす国民経済の混乱に耐えきれず、国家が何らかの阻止行動に出るかのどちらかだろう。いずれにしてもシュンペーターが予想した資本主義の安楽死とはかなり違った道筋を辿るとみたほうがいい。

    個人的に最も興味深く読んだのはシュンペーターの独占理論だ。完全競争市場で価格を所与とせざるを得ない企業には生産手段を戦略的に活用する余力は乏しく、独占による安定化がイノベーションを促すという。介入主義的な独禁政策に批判的なオーストリー学派らしい考え方だが、独占の最たるものと言える社会主義へのシュンペーターのニュートラルな立場の背景には、こうした独占の捉え方があるとみてよいだろう。

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    2023年12月30日

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