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  • 人的資本の論理 人間行動の経済学的アプローチ
    5.0
    1巻3,960円 (税込)
    【人的資本の考えを体系的かつ実証的に解説】 人的資本とは、人間の持つ能力、才能、知識、体力を指す。人的資本理論は、それらに投資することで能力が伸び、成長すると考える、単純明快かつ深みのある理論である。その思想は18世紀までさかのぼるが、20世紀後半から、ノーベル経済学者ゲーリー・ベッカーを中心に理論と実証研究が急速に発展した。教育、報酬、差別、結婚、出産など、ミクロからマクロの現象まで幅広く説明ができる理論として、社会の様々な場面で応用されている。しかし、人的資本理論が社会に与えるインパクトは、世の人々に十分に知られているとは言いがたい。それはひとえに、専門家以外の人に対する解説が不足していたからにほかならない。本書はベッカーの弟子による、人的資本理論を体系的に理解するための、待望の入門書。学歴社会、日本型人事制度、失われた30年など、日本社会の事例も多く取り入れて、可能な限り分かりやすく解説する。

ユーザーレビュー

  • 人的資本の論理 人間行動の経済学的アプローチ

    Posted by ブクログ

    最近読んだ本の中で最高の内容。近年結構破壊されつつあるがまだまだ破壊され尽くしていない年功をベースにした日本式雇用関係の問題点を明確にし、欧米、さらに言えば中国、韓国式の雇用関係への道程を提案している。欧米式が必ずしも正解ではないと思っていた私自身の考え方を変えさせてくれた名著と言いたい。勿論年功序列の日本式の話だけではなく、種々のインセンティブをロジックに絡ませた論理展開は明快で、大変勉強になるというか、人事の経済学的理論の復習になる内容である。人事関係の人だけでなく、今後一層飛躍したい、自己に投資したい人に一読を薦めたい良書である。

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    2025年07月04日
  • 人的資本の論理 人間行動の経済学的アプローチ

    Posted by ブクログ

    人的資本、という言葉がよく新聞等に取り上げられているので、勉強のために本書を手に取りました。大変満足しています。Human Capitalという概念を提唱し、その理論化を進めノーベル経済学賞も受賞したゲイリー・ベッカーから直接指導を受けた日本人が著者、ということで本書は全体的に説得力が高かったですし、経済学の専門家でなくとも理解しやすい、わかりやすい説明がされていたと思います。

    内部労働市場と外部労働市場、企業特殊的人的資本と一般的人的資本など、かなりベーシックと思われる概念も説明されていますが、ちまたの人的資本の議論ではほとんど聞いたことがありませんでした。はたして「人的資本経営」を語って

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    2024年12月14日

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