週刊SPA!編集部特殊詐欺取材班の作品一覧
「週刊SPA!編集部特殊詐欺取材班」の「「ルフィ」の子供たち」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「週刊SPA!編集部特殊詐欺取材班」の「「ルフィ」の子供たち」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
Posted by ブクログ
「檻の中のルフィ」は主に首謀者である渡邉、今村たちについて書かれているが、本作は主に実際の犯行に手を染めた実行犯らがフィーチャーされている。どんな人物が、どんな事情で闇バイトに手を出していったのか。彼らは家庭に何かしらの事情があるものの、ごく一般的な日本人であるが、ちょっとしたきっかけでお金が必要になったり、欲が膨らんだりと、その流れは私たちも他人ごとではない。
本書では、名簿屋と呼ばれる人物が登場するが、彼によると、アンケートや流出した情報から、すでに一定の富裕層の名簿は出来上がっており、それらは定期的に更新されているとのこと。また、闇バイトに関わった人間は必ず身分証などを提出させられるが、そうしたリストも作成され売買されていることが語られていた。
強盗は警察を動かしてしまい、また量刑も段違いに重いため、犯罪組織は主に詐欺を好んで行うものの、貧すれば鈍するの言葉通り、窮地に陥った犯罪組織はルフィのように強盗に手を染めてしまう。
さらに本書では、ルフィたちもまた使い捨ての組織にすぎず、さらにその上の組織の存在を示唆していたが真相は闇の中。
日本は安全であるという神話は概ねまだ正しいものの、こうした闇は密かに歩み寄ってきている。無闇に資産情報を開示したり、手元に金品を置いておくことにはゆめゆめ気をつける必要がある。