ディミトリス・クシガラタスの作品一覧

「ディミトリス・クシガラタス」の「RITUAL(リチュアル)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • RITUAL(リチュアル)
    4.3
    世界を変えるための「最古の科学」が「儀式」だった――。 生活や価値観が猛スピードで変化する現代。昔からある「儀式」は単調で、退屈で、無意味にみえる。でも、ほんとうに? 認知人類学者の著者は熱した炭の上を歩く人々の心拍数を測り、インドの祭りでホルモンの増減を測定。フィールドに実験室を持ち込んで、これまで検証されてこなかった謎めいた儀式の深層を、認知科学の手法で徹底的に調査する。ハレとケの場、両方にあふれる「儀式」の秘密と活用のヒントを探究する空前の書。 ジョセフ・ヘンリック(人類学者、ハーバード大教授) 「ギリシャの火渡りからアマゾンの恐ろしい祭礼まで、認知人類学者の著者は、リズム、ダンス、音楽、苦痛、犠牲などから成る、一見すると無意味で反復的で因果関係が不明瞭な〈儀式〉を、人類がどのように、なぜ行うのかを探求する。民族学的なデティール、個人のナラティヴ、認知科学の成果が盛り込まれた本書は、QOLや健康状態の改善、地域社会の構築のために、古代からの知恵であり最新の科学でもある〈儀式〉をどのように活用できるかを教えてくれる」

ユーザーレビュー

  • RITUAL(リチュアル)

    Posted by ブクログ

    学校の朝礼、職場のカラオケ、その他の意味のない儀式たちを憎み嘲笑ってきた自分にとって、ブレイクスルーになった。
    新社会人になって芸をさせられたとき、同僚たちが、あるいは「私たちのときも大変だったよ」と語った先輩たちがどこか誇らしげだったのが奇妙に記憶に残っている。あれはそういうことだったのだ。
    自閉症者と社会の不適合は、儀式の不適合でもある。

    0
    2025年10月17日
  • RITUAL(リチュアル)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    儀式には意味がある。キチンとそのことを証明した名著だ…。

    個人の観点から見れば、儀式というのは苦痛を支払うのに何も得られない……ように見える。神に祈っても世界は変わらないし、火渡りをしてもお金がもらえるわけでもない。
    ただし、社会性の観点から言えば、儀式というのは目に見えない形で得られるものがある。それは共同体として扱われたり、不確実な未来に希望を持たせたり、社会的地位をアピールしたりなどなど…。

    特にそれは、(共同体の中で生きるしかなかった)近代以前の文明では必須の要項だった。だからこそ儀式は数千年の歴史の中で生き残ってきたのだ。

    現代社会は「なぜ?」を問うことが多くなっており、一部の

    0
    2025年09月23日
  • RITUAL(リチュアル)

    Posted by ブクログ

    「儀式」とまで意識していない日常の慣習。会社での朝礼、子どもたちの運動会、結婚式やお葬式など。
    そういった儀式の効果について、なんとなく感じていたものを言語化してくれたような本。
    それにしても、世界には様々な儀式があるという驚きもあったけれど、
    その効果を測るために行われる実験がまたおもしろかった。

    儀式の効果
    ・日常にコントロールできる感覚をもたらす
    ・ある出来事を特別なものにすることによって、私たちの生活に意味を植え付ける。
    ・集団としての自己を際立たせ、個人としての自己を抑える
    ・同じ責任を共有する人たちの間で、フリーライダーが出るのを防止し、協力を促進する
    ・連帯感の醸成

    最近は結

    0
    2025年11月07日

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