テレビ西日本塩塚陽介の作品一覧
「テレビ西日本塩塚陽介」の「すくえた命 太宰府主婦暴行死事件」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「テレビ西日本塩塚陽介」の「すくえた命 太宰府主婦暴行死事件」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
九州は福岡で起きた残忍な事件の、マスコミサイドから書いた作品。
加害者の暴虐さ、佐賀県警の無謬態勢、他局の無関心、事件と関係のない人たちの横暴。
被害者の遺族は、ある日突然遺族になった。まるで季節が変わるように。朝日が昇るように、雨が降るように、地震が来るように。生きていたら当たり前に起こる出来事のように家族を失い、遺族になった。
まさか、顔も知らない人からなぶり殺されるとは思わず。被害者も被害者遺族も、何の非もなく生きていたのに、憤懣と悲哀が蠢く禍根の底に突き落とされ、財物は奪われ、まごころを欺かれ、家族の絆を引きちぎられた。
加害者は抗告をした。「殺していない。勝手に死んだ」と供述し
Posted by ブクログ
まずこの事件で思い浮かんだのは北九州一家連続監禁殺人事件だった。加害者が被害者を洗脳し、金を奪い取り、酷い暴行を加え死に至らしめる。首謀者が女性ということで、角田美代子の事件を浮かべる人もいるだろう。また鳥栖署、および佐賀県警の対応の杜撰さは作中でも言及されていたが、桶川ストーカー事件を彷彿とさせた。
私はノンフィクションで取材側が表に出てくるタイプの作風があまり好きではないのだが、この件に関しては遺族に寄り添い共に闘う取材側の姿勢は、取材側という第三者ではなくもはや事件の一部であるようにも感じられた。
結局、佐賀県警も鳥栖署も非を認めることなく山本受刑者の獄中死というなんとも後味の悪い最後で
Posted by ブクログ
以前から、公務員は間違いを認めない、そして変わろうとしないという偏見を持っていた。この本を読んでその思いが強くなった。全体の奉仕者である公務員が、なぜ、腐った組織になってしまうのか?なんのために政治家はいるのか?凄惨な暴行の事実が書かれていることもあり、読み進めるにつれて震えるくらいの怒りを感じた。そうした腐敗した組織や政治家らに迎合するマスコミもある中、被害者家族に寄り添い、彼らの思いを真摯に受け止め最後まで伴走した著者とその仲間たちに敬意を表したい。彼らのように正義を信じ、おかしいものはおかしいと立ち向かえる人間でありたいと思った。一人でも多くの人がこの本を手に取り、事件から得られる教訓を