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  • 仕事と江戸時代 ――武士・町人・百姓はどう働いたか
    3.5
    1巻935円 (税込)
    常に変化を求められながら、同時に変わらなさもあると感じる私たちの働き方。そもそも現代日本人の働き方の源流はどこにあるのだろうか。明治時代、産業革命以降の資本主義の流れのなかで形成されていったと見る向きもあるが、戦国時代の戦乱から解放され、おおいなる社会的・経済的発展や貨幣制度の成熟を背景に、多様化・細分化していった江戸時代の労働事情が、その源にあると本書では考える。当時の社会を形作ったあらゆる階層の働き方を丁寧に掘り起こしながら、仕事を軸に江戸時代を捉えなおす。

ユーザーレビュー

  • 仕事と江戸時代 ――武士・町人・百姓はどう働いたか

    Posted by ブクログ

    知ることのなかった江戸時代の各階層における働き方を知れてとても有意義だった。

    武家奉公人の労働環境が過酷であったことや、商人の例えば大店における奉公人は11~12歳から働き始め、過酷な労働環境で半数以上が死んだり逃げたりしていたこと、伝馬制度はコストや時間がかかることから抜け道として百姓が馬を飼って荷運びするようになったなどなど、興味深い情報が多い。

    遊郭での奉公や鉱山労働などでは、前払いで年額を賃金を第三者が受け取って本人を働かせるような、ウシジマくんの世界のような状況が江戸後期まで続いていたというのも驚きだった。

    現在は人権意識が高まり制度も実装され、浸透してきたことでコンプライアン

    0
    2024年03月15日
  • 仕事と江戸時代 ――武士・町人・百姓はどう働いたか

    Posted by ブクログ

    時代の変遷は、人々の働き方にも変化を与えた。
    中世・戦国時代の仕事は戦乱の終焉と経済の発展により、
    江戸時代には多様な働き方が見られるようになった。
    当時の社会における仕事について、その実態を解き明かす。
    ・はじめに
    第一章 「働き方」と貨幣制度
    第二章 武家社会の階層構造と武士の「仕事」
    第三章 旗本・御家人の「給与」生活
    第四章 「雇用労働」者としての武家奉公人
    第五章 専門知識を持つ武士たちの「非正規」登用
    第六章 役所で働く武士の「勤務条件」
    第七章 町人の「働き方」さまざま
    第八章 「史料」に見る江戸の雇用労働者の実態
    第九章 大店の奉公人の厳しい労働環境
    第一0章 雇われて働く女性

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    2024年01月27日
  • 仕事と江戸時代 ――武士・町人・百姓はどう働いたか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    身分別に細かく解説されていて面白かったし、
    現代にたとえての文言も度々ありわかりやすかった。
    教科書とドラマだけの知識だと、武士と商人と農民を
    うっすら分かる程度な気がする。
    段々システムが破綻していく様子も理由も
    なるほどと思った。

    0
    2025年04月06日
  • 仕事と江戸時代 ――武士・町人・百姓はどう働いたか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    <目次>
    はじめに
    第1章  「働き方」と貨幣制度
    第2章  武家社会の階層構造と武士の「仕事」
    第3章  旗本・御家人の「給与」生活
    第4章  「雇用労働」者としての武家奉公人
    第5章  専門知識をもつ武士たちの「非正規」雇用
    第6章  役所で働く武士の「勤務条件」
    第7章  町人の「働き方」さまざま
    第8章  「史料」に見る江戸の雇用労働者の実態
    第9章  大店の奉公人の厳しい労働環境
    第10章  雇われて働く女性たち
    第11章  雇用労働者をめぐる法制度
    第12章  百姓の働き方と「稼ぐ力」
    第13章  輸送・土木分野の賃銭労働
    第14章  漁業・鉱山業における働き手確保をめぐって
    おわ

    0
    2024年02月12日

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