大熊雄一郎の作品一覧 「大熊雄一郎」の「現代中国の精神史的考察:繁栄のなかの危機」「独裁が生まれた日:習近平と虚構の時代」ほか、ユーザーレビューをお届けします! 作者をフォローする フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
作品一覧 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 新着順 新着順 人気順 評価高い順 価格安い順 価格高い順 独裁が生まれた日:習近平と虚構の時代 4.5 社会・政治 / 政治 1巻2,475円 (税込) 幸福な全体主義国家? 憲法に規定された国家主席の任期制限を撤廃して、長期支配の道を邁進する習近平指導部。この全体主義国家は、いつ、いかなるかたちで生まれてきたのか? また、この新たな独裁は毛沢東の時代といかなる連関があるのか? そして、独裁はいつ終わるのか? 本書は、党・国家の中枢から翻弄される市井の人々まで、一人ひとりの声に耳を澄ませながら、新たな独裁が生まれた節目や出来事に焦点を当てていく。 独裁者に墨をかけた日、拷問いすに縛りつけられた日、三文芝居を演じた日、女が家を買う日、笛を鳴らした日、毛沢東になり損ねた日、侵略を支持した日――。 その多くは中国共産党の正史はもちろん、今後も歴史書や学術書にも記録されることはない。なにげない一日だ。 権威主義と先端技術の結合、党内の権力バランスなど新たな独裁については様々に分析されてきた。ただ、権力が日常を浸食していくプロセスはそんな大げさなものではないかもしれない。本書はそう問いかける。 独裁体制下、身の危険も顧みず、習近平指導部に肉薄して次々スクープを放ち、ボーン・上田賞を受賞した記者渾身の書き下ろし。 [目次] 序章 毛沢東が死んだ日 第I章 降りかかる権力 一 独裁者に墨をかけた日 二 パンドラの箱を開けた日 三 権力がほほえんだ日 第II章 テロルとイデオロギー 一 自由主義新聞が死んだ日 二 全体主義が生まれた日 三 拷問いすに縛り付けられた日 第III章 いびつな法の支配 一 法が消えた日 二 三文芝居を演じた日 第IV章 政治の消滅 一 女が家を買う日 二 「神」を告発した日 三 毛沢東になり損ねた日 第V章 コロナの悪酔い 一 笛を鳴らした日 二 侵略を支持した日 三 天井を突き破った日 四 鄧小平時代が退場した日 五 ゼロコロナが崩壊した日 終章 「氷の壁」を築いた日 あとがき 試し読み フォロー 現代中国の精神史的考察:繁栄のなかの危機 - 学術・語学 / 哲学・宗教・心理 1巻2,970円 (税込) 新全体主義の時代経験 世の中が地滑り的に変化していくなかでは、何が起きているのか正確につかむことは難しい。この20年間の中国がまさにそうだった。 社会主義市場経済による輝かしい経済成長と習近平を頂点とする党=国家体制の再建、そして中国の再興――。過ぎ去ってみると、自明にみえる展開は一齣一齣つぶさにみていくと、まったく違ってみえてくる。 本書で触れる重慶での政治騒乱はその最たるものだろう。腐敗一掃を叫ぶカリスマ的指導者のもとに革命歌をうたう民衆が寄り添い、全国からも「重慶詣」と称して学者たちが馳せ参じた。 ところが、突然の舞台転換ですべてはなかったことになってしまう。カリスマだと思っていた人物は犯罪者となり、民衆は手のひらをかえし、学者は何事もなかったかのように日常に回帰していく。こうした光景が2010年代には繰り返された。 本書は、この20年の「特異な時代」を記述する試みである。その際の拠り所になっているのは、ハイデガーであり、またハンナ・アーレントである。全体主義のもとで最低限度の道徳を保つことは可能なのか? いまや「新全体主義」とも言われる現代中国社会の精神的考察。 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 大熊雄一郎の詳細検索へ
ユーザーレビュー 一覧 >> 独裁が生まれた日:習近平と虚構の時代 社会・政治 / 政治 4.5 (2) カート 試し読み Posted by ブクログ 習近平の独裁体制がいかにして成立してきたか? 習近平は毛沢東のような独裁者になることを目指しているのか?鄧小平が唱えた改革開放路線を廃止し、共同富裕など共産主義の原則に戻る体制を目指しているのか? 胡錦濤が強制的に退場させられた。全国人民代表大会において、最後に習近平にかけた声は 好自為之 自らしっかり対処する、自分でやったことの尻拭いはきちんとしなさい。 0 2024年06月28日 独裁が生まれた日:習近平と虚構の時代 社会・政治 / 政治 4.5 (2) カート 試し読み Posted by ブクログ 習近平は文化大革命の被害者であるのに、中国共産党へ入党して、毛沢東路線に舵を切ろうとしている。 そこからして理解に苦しむし、何時も表情に変化なく、感情も読めなくて不気味。 今の中国の得体の知れない不気味さは、そのまま習近平の印象とリンクしてると思う。 共産党を批判すると、ある日突然ドアをノックされて、当局に逮捕される。怪談話みたいだけど、隣の国で今この時にも行われてる、本当の事なのだ。 0 2024年09月19日