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  • アートの値段 現代アート市場における価格の象徴的意味
    3.3
    1巻3,960円 (税込)
    多くの人は、オークションに出品された有名な絵画の落札額に驚愕したり、困惑したりしたことが少なからずあるはずだ。なぜ人びとは困惑するのか? その根源には、値段が付けられる「プロセス」の不透明さがある。  本書では、アート市場という特殊な交換の場におけるゲームのルール、「意味の交換システム」の存在を明らかにする。そして、経済学的理論モデル、インタビュー、データ分析、さらに参与観察などの社会学的方法を用いて、その特徴を分析していく。  経済学では、商品の値段は単なる値だが、それは芸術家とその作品に「象徴的意味(信頼・名声など)」をもたらすだけでなく、アート市場の根幹をなすものでもあるのだ。 ◆目次  まえがき 序章  イントロダクション――アートの価格は単なる数字ではない―― 1章 アート市場の構造――芸術はいかに商品化されるのか―― 2章 意味の交換――支援と感謝の気持ちを交換する―― 3章 後援者VS便乗者――ギャラリーとオークションはなぜ相容れないのか―― 4章 価格の決定要因――統計分析からみるアートの諸要素と価格の関係性―― 5章 値付けの技術――ディーラーは実際にどのように価格をつけるのか―― 6章 価格の物語――価格はどのように正当化されるのか―― 7章 価格の象徴的意味――価格に込められた意味を読み解く―― 8章 結 論――価格が私たちに語りかけること―― 付録A/インタビュー質問票  付録B/インタビューサンプルの解説 付録C/美術品価格の記録   付録D/美術品価格のマルチレベル分析  参考文献  索引
  • アートの値段 現代アート市場における価格の象徴的意味

    Posted by ブクログ

    副題の「現代アート市場における価格の象徴的意味」ってテーマをインタビューと統計を組み合わせで明らかにしようとしている意欲的な研究です。おととしだったか…サザビーズで25億円で落札されたバンクシーの絵が落札されたあとすぐシュレッダーされたというニュースが衝撃を与えましたが、そういう派手なオークションでの価格決定とは一線を画すギャラリーとアーティストとコレクターの三角関係のお金物語です。アートの値段を決めているシステムにオークションとディーラーの二重構造があることさえ知りませんでした。新自由主義が突き進み、資本主義のこれからが不透明になっている今、需要と供給で決まる「交換」の経済ではなく、「贈与」

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    2023年09月09日
  • アートの値段 現代アート市場における価格の象徴的意味

    Posted by ブクログ

    現代アートの価格がどのように決められていくのか、ギャラリーとオークション(プライマリーとセカンダリー)の関係、伝統的なアートと現代アートのギャラリーとディーラー、アーティストそれぞれの考えや、芸術と商業性をどのように捉えているのかなど、社会学者による博士論文。
    高価格を目指すオークションと異なり、必ずしも利益の最大化や販売の為の値下げをしない業界どのようなルールでそれを行なっているのか、商業以上に価値感の守護、贈り物の意味、生活の糧を超えた価格の象徴的な意味など。

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    2024年08月30日
  • アートの値段 現代アート市場における価格の象徴的意味

    Posted by ブクログ

    アート市場における作品の価値、そして金額についてギャラリーととオークション市場の関係を含めて、インタビューを通して深掘りしていく興味深い一冊。

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    2024年02月09日
  • アートの値段 現代アート市場における価格の象徴的意味

    Posted by ブクログ

    《アート市場の核には迫りきれてない》
    目の付け所は面白いが、取材過程や研究はありきたりで考察もステレオタイプ。ただ、ギャラリーの取材を通して実情をレポートしてくれているのは良い。

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    2023年12月05日

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