オラーフ・ヴェルトハイスの作品一覧
「オラーフ・ヴェルトハイス」の「アートの値段 現代アート市場における価格の象徴的意味」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
「オラーフ・ヴェルトハイス」の「アートの値段 現代アート市場における価格の象徴的意味」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
副題の「現代アート市場における価格の象徴的意味」ってテーマをインタビューと統計を組み合わせで明らかにしようとしている意欲的な研究です。おととしだったか…サザビーズで25億円で落札されたバンクシーの絵が落札されたあとすぐシュレッダーされたというニュースが衝撃を与えましたが、そういう派手なオークションでの価格決定とは一線を画すギャラリーとアーティストとコレクターの三角関係のお金物語です。アートの値段を決めているシステムにオークションとディーラーの二重構造があることさえ知りませんでした。新自由主義が突き進み、資本主義のこれからが不透明になっている今、需要と供給で決まる「交換」の経済ではなく、「贈与」という経済なのではないか?と思い、ついつい「贈与」というキーワードについた本を手にしています。はからずも、実は本書もその流れでに乗っているような気がしました。贈与経済的なコミュニティとかネットワークとか数字ではないヒューマンファクターが大きな役割を果たす経済。「アートの経済」はポスト資本主義?それにしてもモヤっとした世界…。読み終わってから、最近読んだ別冊太陽の「石田徹也: 聖者のような芸術家になりたい」が気になりました。評価されつつもバイト生活で画材を買いながら貧困のうちに早生したアーティスト。村上隆を厳しく断罪するアーティスト。日本を離れアメリカで創作活動をしたかったアーティスト…彼が求めたのはこの本で書かれるギャラリーとコレクターとのコミュニティに入ることだったのでしょうか?この本を読んだからではないのですが俄然、現代美術館でやっているホックニー展行きたくなりました。ずっと静かに絵を描き続けられる人生に触れたくなりました。