ナターシャ・ヴォーディンの作品一覧 「ナターシャ・ヴォーディン」の「彼女はマリウポリからやってきた」ほか、ユーザーレビューをお届けします! 作者をフォローする フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
作品一覧 1~1件目 / 1件<<<1・・・・・・・・・>>> 新着順 新着順 人気順 評価高い順 価格安い順 価格高い順 彼女はマリウポリからやってきた 3.0 小説 / 海外文学 1巻2,772円 (税込) 半世紀以上を経て娘が探し当てた亡き母の生 ロシアとウクライナの血を引くドイツ語作家が、亡き母の痕跡と自らのルーツを見いだす瞠目の書。 母エウゲニアは、著者が10歳のとき若くして世を去った。幼い娘が知っていたのは、母がマリウポリで生まれたこと、第二次世界大戦中、両親が強制労働者としてウクライナからドイツに連行されたこと、曾祖父が石炭商人、祖母がイタリア人だったらしいことくらい。母の運命を辿ろうとこれまで何度か試みたが、成果はなかった。ところが、2013年のある夏の夜、ふと思い立ってロシア語の検索サイトに母の名前を打ち込んでみたところ、思いがけずヒットする。ここから手探りの調査と驚くべき物語が始まる。 「ここ一年ほど悲しい姿ばかりが報道されたウクライナのマリウポリだが、その多文化都市としての輝かしい歴史と、そこに生きた作者の親族の運命が、この小説には知的なユーモアと息苦しいほどの好奇心をもって描かれている」(多和田葉子氏) ウクライナの船主、バルト・ドイツの貴族、裕福なイタリア商人、学者、オペラ歌手など、存在すら知らなかった親類縁者の過去が次々と顕わになり、その思いもよらぬ光景に著者は息を呑み、読者もそれを追体験する。忘却に抗い、沈黙に耳をすませ、失われた家族の歴史(ファミリーストーリー)を永遠にとどめる世紀の小説。ライプツィヒ書籍見本市賞受賞作。 試し読み フォロー 1~1件目 / 1件<<<1・・・・・・・・・>>> ナターシャ・ヴォーディンの詳細検索へ
ユーザーレビュー 一覧 >> 彼女はマリウポリからやってきた 小説 / 海外文学 3.0 (1) カート 試し読み Posted by ブクログ ロシア人の父とウクライナ人の母のもとに生まれた著者が、母親が残したわずかな写真や書類を元にネットを使って親戚や自身のルーツを探るのが第一部。二部以降は、その結果を元にストーリー仕立てに祖母の生い立ちから、母親の生涯を語る。 スターリン政権の元、元貴族としてソ連では冷遇され、シベリアで強制労働させられ、ウクライナではナチスから下級人種として収容される。21世紀になっても変わることのない国家間の軋轢は胸に迫るものがあった。 0 2023年06月04日