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「ハーマン・デイリー」の「「定常経済」は可能だ!」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ハーマン・デイリー」の「「定常経済」は可能だ!」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
元世銀のエコノミストで、経済学者のハーマン・デイリー氏が主張する「定常経済」について、枝廣淳子氏がインタビューしたのをブックレットにしたもの。
定常経済とは、成長に必要な自然資本の利用が限界に達しつつある現在、人類の持続可能性のためには、成長神話ではなく、現状に見合った仕組みに変更すべきであるといったもの。
経済成長にも損益分岐点のようなものがあり、一定の限界を超えると、成長のためのコスト(自然資本の消費)が成長のメリットを超えてしまい、不経済な成長となってしまう。先進国では、現在その状態にある。
そこで、可能な限り低いレベルのコストで維持できるシステムに変えていかないといけない。
例えば、地球は閉じたシステムなので、そこから得られる物質もエネルギーにも限度がある。それらの資源を再生産が可能な状態で利用するためには、キャップアンドトレードのような仕組みを活用する必要がある。また他にも、ワークシェアリングや、民間銀行の準備預金の準備率を100%にして公共財の投資を増やす、最高所得と最低所得の幅を制限する、など、ちょっと現実味に欠ける向きもあるが、いくつかの政策も提示している。氏によると、限界が露呈している中で、成長神話にしがみついてこの先行くことを考えると、十分あり得る代替案だとのこと。
少子高齢化や失われた20年といわれるように、ここで話題になっている成長の限界については、日本が先頭に立っているのかもしれない。そこで、日本がどのように、これらの問題にうまく対応し、解決できるかは、ある意味日本のチャンスとして存在しているのかもしれない。そのためには、客観的な現状認識と、多くの人の考え方が変わる必要があると感じた。
Posted by ブクログ
インタビューをまとめたもので60ページ程度ととても読みやすいが、内容は濃密。
「現在の人間活動を支えるのに地球はいくつ必要か」を計算するエコロジカル・フットプリントの最新値は1.5、つまり今の私たちの活動を支えるのに地球は1.5個必要ということ。
これを1以下に下げる前提で、「定常経済」とは、一定の人口と一定の人工物のストックを、可能な限り低いレベルでのスループットで維持するというもの。
それでも経済成長神話から抜け出せないのは…
経済成長がなければ、貧困問題の解決策は再分配しかないが、経済成長を先導している人たちにはデメリットなので忌み嫌われる(しかし、成長しても、豊かな人が豊かになるだけで、貧しい人は豊かにならない!)。
経済成長がなければ、成長によって子供の数が減ることによる人口減が期待できず、人口抑制するしかない(この抑制の意味するところがよく分からんが)。
経済成長がなければ、環境の修復への投資には現在の消費を減らすしかない。
そんなわけで、「それでも成長!」となってしまう。
発想を変えていく政策提言にも踏み込まれている。一市民としてできることは何だろうか。。