上岡磨奈の作品一覧
「上岡磨奈」の「アイドルについて葛藤しながら考えてみた」「クリティカル・ワード ポピュラー音楽」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「上岡磨奈」の「アイドルについて葛藤しながら考えてみた」「クリティカル・ワード ポピュラー音楽」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
キーワード集という体裁をとっているところが軽やかで良い。各論の内容は専門家には物足りないかもしれないが、あまり充実させすぎると百科事典みたいな本になってしまう。ソフトカバーで厚さ一・五センチ程度というこの親しみやすさが良い。
というのも、“はじめに”の中に「体系化したテキストをつくるには障壁になってしまうポピュラー音楽研究ならではの学際性・多様性をむしろポジティブに引き受け」とあるように、この幅広さがこの分野の楽しくも難しくもあるところなのだと思う。どんなテーマで研究する人も、この本に挙げられているどのキーワードに対しても「全く無関係」という態度ではいられないだろう。勉強することが多くて大変だ、とも言えるが、思いがけない人(の研究テーマ)と思いがけないところでつながっていることを発見しながら、クリティカル・ワードの網の目の中で自分(の研究テーマ)を位置付けていく作業は、ちょっと楽しそうだなとも思う。…同じ「楽」でも楽そうだとは決して思わないが。
ひとつだけ、ポピュラー音楽研究について「日本語で読める包括的なテキストが二〇一〇年代以降はなかなか見当たらない」とあるが、二〇〇〇年代までのおすすめ包括的テキストはこれ、というのがあるのなら書誌情報が欲しかった。二十年の間にどれくらい変わったのか気になる。
Posted by ブクログ
推しのアイドルがよく「一緒にアツいライブをつくろう」と言う。
わたし自身、この言葉に対して「一緒につくる」とはどういうことなのだろう、と疑問に感じていました。ヲタ芸をすればいいのか?ペンライトを振ればいいのか?モッシュ?リフト?コール?何をもって「一緒にライブをつくった」と言えるのかがよく分からないまま、これまでライブを楽しんできました。
8章では、この疑問に対して一つの解を与えてくれたように感じています。
観客と演者がいて成り立つエンターテインメントを享受する際には、演者側の「焼き尽くす」覚悟に乗っかるかたちで、観客側にも何かしらの意味でそれを見て燃え尽きるぐらいの「覚悟」が必要とされているのかもしれない。演者と観客がそれぞれの立場で、覚悟をもって真剣にぶつかり合うこと。それが、演者の「キラめき」を観客が支え、生み出す際の条件の一つなのではないだろうか。(P196)
「焼き尽くす」という言葉が、何かを燃料にして燃え尽きることを前提としているのだとすれば、普通の青春や恋愛、他のアイドル、さらには観客さえも燃料にして「キラめく」アイドルに対して、わたしたちにできることは、よい観客であることだけなのではないでしょうか。彼女の放つ圧倒的な「キラめき」を目の前にして「一緒にライブをつくろう」と意識すること自体が、むしろ雑念なのかもしれない。一生懸命に彼女を応援し、全力でライブを楽しむこと。それこそが、わたしにとっての「一緒にライブをつくる」ことなのだと感じました。