ステイシーウィリンガムの作品一覧
「ステイシーウィリンガム」の「すべての罪は沼地に眠る」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ステイシーウィリンガム」の「すべての罪は沼地に眠る」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
主人公は臨床心理士のクロエ。
かつて、故郷のルイジアナ州ブローブリッジの町では連続少女失踪事件が起きていた。
単独の事件であれば家出の可能性もあるが、地理的、時間的集中性から何者かによる犯行であることが確実。
ところがこの犯人は痕跡を一切残さない。
普通のサイコパスは、自分の力を誇示しようと何らかの特徴を残すのに。
その事件の犯人は父だった。
クロエが自宅で見つけた証拠が決め手となったが、遺体は今も見つからないまま。
ちょうど20年経とうとする今、転居し新たな人生を歩み始め、結婚も間近のクロエの住むバトンルージュの町で模倣犯かのような事件が起き始める。
ありがちな設定であることは否めない。
過去の凶悪事件、どこかしっくりとこない決着、再燃。
この構図だと、結末は2択だろうなーと思いつつ、その一方の線が色濃く進み出す。
が、そのまま終わるはずもなく、、、
ということで大枠として思ってしまったとおりの展開、結末だったわけだが、細部でこちらの構えをちゃんと飛び越えてくれたところに好印象。
中盤のいかにもな煽りに、このまま単なるサスペンスで終わらないよね、だいぶ固めてきたけど、ここから舵切れるのかなという不安半分、期待半分な心持ち。
最終盤、色々辻褄があわないと思わされていたことについてそれなりに説明をつけてくれて納得。
序盤からちまちまと撒いていた伏線もちゃんと繋がってますからー、と言わんばかりの用意周到な回収劇も自分的好物で、完全に末脚な物語だった。
初めての作家さん、かつデビュー作だったので作風がわからず、もしやこのまま終わるのかという内容とは別のハラハラ感を抱いたが、結果そこそこ面白かった。
作品的には2023年度のものだったので、このミス2024年度版を振り返ってみたが20位以下のリストにもいない。
対象作品リストな含まれていることは確認できた。
うーん、さすがに完全に圏外ってことはない気がするけどなー。
どこに面白いミステリが潜んでいるかわからないものだ。
Posted by ブクログ
読んだ本 すべての罪は沼地に眠る ステイシー・ウィリンガム 20250722
嫁さんが読んだ本のお下がりです。嫁さんはホントに何の前情報もなく面白そうなのを選ぶ人で、時に続編をいきなり買ってきたりするんです。ということなんですが、自分で選ぶとどうしても偏るので、こういうのもいいなって思ってます。
で、この本、題名も作者も聞いたことないんで、先入観なく読み始めたんですが、よくできた推理サスペンスで、全て俯瞰できなければ書けないようなストーリー。読んで数ページで犯人が分かった気になった自分が恥ずかしい。しかも、その罠に気づいてからも、誰が犯人か迷いに迷う。後半150ページくらいでなんとなくわかった気がしたけど、結局最後まで確信が持てず。
作家の腕前にほんろうされまくりましたね。しかも、主人公がラストで語る、あの時、あのエピソードって、あんとき気づけよ的な述会に打ちのめされました。
お勧めです。
Posted by ブクログ
臨床心理士であるクロエは、20年前に父が連続殺人犯として逮捕されるという重たい過去を背負っていた。
だがその傷を乗り越え、またそのことがあったからこそ心理士という職に就いたのかもしれなかった。
そのクロエが結婚を控えている最中に彼女の周りで少女を狙った連続殺人事件がおこる。
何故か父と同じ手口なようで、彼女は混乱する。
いったい、誰が?何故?父の模倣犯なのか?
接触してきた記者は信用できるのか。
婚約者には過去の全てを話しているから彼なのかもしれない。
そういえば、彼の家族のことは知らない。
婚約者をよく思わない兄のことも気にかかる。
兄は、何か知っているのか。
施設にいる母は、喋ることができない。
父に会いにいく気はない。
精神的にまいっているなか薬で凌ぐ。
記憶が曖昧、過去のことか現実か。
危機迫る場面が幾度かあり、ラストに驚きが…。
最初から父の事件では遺体は見つからず、父がことばを発することはほとんど皆無と言ってもいいくらいだった。
嘘で罪を背負ったとしても後悔はしない。
自らの自由を犠牲にしても。
母もまた覚悟を決めたのだろう。
だがそれも辛く苦しい選択だ。
クロエの心理的状況が危機迫るほどに描写されていて、苦悩する様子がとても伝わってきた。