チェンティグローリア公爵の作品一覧

「チェンティグローリア公爵」の「僕は美しいひとを食べた」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 僕は美しいひとを食べた
    3.8
    1巻2,310円 (税込)
    人を喰うことは、常に神を喰うこと  私たちは神への深き愛ゆえに、神との融合を求めて聖餐を催し、その血肉に見立てたパンと葡萄酒を体内に取り込んで恍惚とする。だとすれば、兄弟たる人間へのフィリアゆえにその肉体を貪る行為も、貴き愛と呼べるだろう......  なぜ男は「美しいひと」を食べたのか。全篇にちりばめられた、古今東西の食人にまつわる膨大な逸話の引用から浮かび上がる、「真実の愛の行為」としての食人の姿とは。この、妖しい輝きを発する告白体の小説こそ、カニバリズム文学のイデアへの最接近を果たした奇書と呼んでも過言ではない。

ユーザーレビュー

  • 僕は美しいひとを食べた

    Posted by ブクログ

    主人公が愛人の女と共に過ごし、女は彼に自分を食べてほしいと頼み自殺する。そして主人公は約束通り彼女を食べる。
    話としては単純なのだが、これが枠物語になっていて主人公が彼女に世界各地の食人話を語るという構成になっている。

    解説にかなり大量のページが割かれていて、作者の生い立ちやなぜこの本を書いたのかという動機にまで深く考察されているので、読み応え抜群である。

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    2024年07月05日
  • 僕は美しいひとを食べた

    Posted by ブクログ

    西洋人と東洋人のあいだに生まれた「僕」と、西洋人でありながら中国で生まれ育ったイザベルは惹かれあい、夜ごとに古今東西の食人文化を語り明かした。ウィットに富んだカニバリズム薀蓄トークの果てに、イザベルと「僕」が選んだ愛のかたちとは。


    イザベルの死の謎にまつわる導入をササッと終えたあと、澁澤の手帖シリーズかと思うくらい、おもしろカニバリズムエピソードが上流階級の男女の小気味いい寝物語というテイで延々と続く。原題は「僕は白い中国人を食べた」だったといい、「白い中国人」とは中国育ちの白人であるイザベルを指すのだが、恋愛(不倫)関係以上にこの周縁的アイデンティティによって語り手とイザベルが強く結びつ

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    2023年10月28日
  • 僕は美しいひとを食べた

    Posted by ブクログ

    タイトルと装丁に惹かれて読破しました!「食べてしまいたいほど好き」をこれまでに体現している本は今まで読んだことがなくとても新鮮な気分でした。
    ただドラマパートが思ったより少なかったのが...

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    2023年10月06日
  • 僕は美しいひとを食べた

    Posted by ブクログ

    徹頭徹尾、食人の話と言う点で好き嫌いが分かれるとおもいます。
    グロテスクの中にエロティシズムがり、奇書の名にふさわしい一冊です。

    驚いたのは著者が、あのクーデンホーフ光子の長男だと言うことでしょうか。

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    2023年05月10日
  • 僕は美しいひとを食べた

    Posted by ブクログ

    カンニバルについての歴史本のようなもの。
    正直どこまで本当かは分からないが、
    今と昔の感性の違いや人を人と思わなかった奴隷制度があった時代には、残虐性とも当時思われなかったような行動をしているのもなんとなくは想像がつく。
    一緒に生きるのではなく、あなたに食べて欲しいと思うような感性にはなかなか理解しがたい部分があった

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    2025年05月18日

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