著者のブログを愛読しており、出版を楽しみにしていた。新書としては贅沢な内容だった。ただ編集に問題がある気がしてすごくもったいない。
たとえば「XXXは正義」という小見出しがあり、その内容を読んでみると、XXXを全否定する内容だったりする。
正義という単語に対して、著者が「イデオロギー=ポーズ=事実と
...続きを読むは限らない」的なニュアンスでとらえているのかもしれないけど、国語辞典にはそうした意味は含まれないと思う。
本書は文学作品ではなく新書で、かなり学術的な内容を扱っているので余計に、言葉は万人の共通認識に沿ったストレートな解釈で用いるのがよかったと思う。
うまくいえないがそういうわかりにくさが散見されて読みづらくなっていた印象を受け、もったいない。