ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー作家である著者が、自分を変えるための法則を紹介した一冊。
様々な変化が訪れる現在にあって、必要なものは、レジリエンス(折れない心)が必要であるとして、その概念について書かれた本だとしています。
著者は、レジリエンスを「今の僕らに欠けているスキル」として、著者の半生を振り返りながらメインテーマとして描かれています。著者は、本書について、冒頭に以下の通り描いています。「心理学をはじめとする科学的なアプローチに裏打ちされた9つの秘訣について、人生のストーリーを通して伝えていく。どうすれば変化に抵抗する自分を、変化に備える自分に変えられるのか。失敗しがちな自分を、失敗を防ぐ自分に変えられるのか。脆い自分を打たれ強い自分に、不安な自分を、理想の自分に変えられるのか、その秘訣をお話ししていく」とあり、明確に内容を示しています。
著者の半生を少しずつ盛り込みながら、どのような考えで乗り越えてきたのかが分かりやすく記されており、レジリエンスの必要性・重要性を明確に主張しています。9つの法則も理解しやすい内容となっており、非常に参考になる内容であると感じます。
▼「折れない心をつくり、理想の自分になるルール」
ルール1 常に「続き」を考える
ルール2 失敗と自分を切り離す
ルール3 「今」だけを見ない
ルール4 視点を変えて「恥」を手放す
ルール5 時間と経験に投資する
ルール6 悩みと後悔は心の外に出す
ルール7 小さな場所で自信をつける
ルール8 ノイズゼロの日をつくる
ルール9 不要なこだわりを捨て、前に進む
▼戦略
・ピリオドの向こう側に続きを書く
・スポットライトをずらす
・今起きていることは1つのステップだと考える
・自分に別のストーリーを語る
・もっと勝つために、もっと負ける
・思いを吐き出す時間を持つ
・小さな池を見つける
・アンタッチャブルな時間を設ける
・振り返らず、前だけに進み続ける
▼自分自身についての発言に「今のところはね」とつけ足す勇気を持てば、自分の選択肢を広げられる。
▼大事なのは、立ち止まること。失敗と自分自身を切り離すこと。そして、思い出してほしい。「全部自分のせいだ」と思うなんて、実は自分本位なことだ。
▼人は、変化をイメージしなくてはならない場面で、「変化など起こるわけがない」という思い違いをするからだ。
▼視点を切り替える3つの質問
①これは死ぬときに重要なことか?
②これは自分で何とかできることか?
③これは自分が自分に語っているストーリーなのでは?
▼「世の中には、問題を解決できる才能のある勤勉な人材の数よりも、はるかに多くの問題とチャンスがある。」
▼「小さな池を見つけなさい。そうすれば、大きな魚になれる」
▼「違っている」のは本当に、「優れている」よりよいことなのだ。
▼決断するための2つの単純な質問
①後悔にまつわる質問:あとで振り返ったときに、何を「もっとやればよかった」と後悔するだろう?
②「プランB」にまつわる質問:失敗したら何をする?
<目次>
ルール1 常に「続き」を考える
ルール2 失敗と自分を切り離す
ルール3 「今」だけを見ない
ルール4 視点を変えて「恥」を手放す
ルール5 時間と経験に投資する
ルール6 悩みと後悔は心の外に出す
ルール7 小さな場所で自信をつける
ルール8 ノイズゼロの日をつくる
ルール9 不要なこだわりを捨て、前に進む