金田眞澄の作品一覧
「金田眞澄」の「ソロモンの歌」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「金田眞澄」の「ソロモンの歌」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
母に従うがまま少年期までその乳を吸っていたことからミルクマンと渾名された男が辿る自らのルーツ。著者の持ち味たる物語の豊かさと抜群の構成力が静かな感動を呼ぶ。個性的な登場人物も魅力。今後何度となく目を通すであろう一篇
些か残念に思えたのは、メイコンとルース夫婦の確執やコリンシアンズとポーターの身分違いの恋愛、それにギターたち七人組による白人処刑などのサイドストーリーが何れも消化不良気味で終わった点か
本作中で言及された白人女性に口笛を吹いたために惨殺されたエメット・ティルに関する件はウーピー・ゴールドバーグ製作で映画化されており機会があればぜひ鑑賞したい(余談ながら私個人のパイロットのイメー
Posted by ブクログ
長らく積んでいたが、モリスンを悼んで読んだ。もっと早く読めばよかった。肉体の生死とはべつの「生きること」とは何かを問うている物語のように読んだ。
父を崇めて父親が失ったものを埋めるために必死で金やステイタスを求めるメイコン、おなじく父親からうまく離れられなかった母ルースの元に生まれたミルクマンは黒人でありながら裕福であるために属するところがあやふやな主人公だ。叔母であるパイロット、友人のギター、愛人のヘイガーなど、周囲の人たちとの関わり方、遅かりし自立の旅。成長物語という事もできるかもしれない。
ミルクマンの青臭さや至らなさは、誰もが心の中に持っているもので、差別や社会的な不公正を扱いながら
Posted by ブクログ
とある事情から‘ミルクマン’と呼ばれるメイコンデッドjr。
父、母、叔母、いとこ・・・
さまざまな人間関係のもつれをたどるべく旅に出る・・・
ブラックアメリカン、北部と南部。さまざまな要素が絡み合う物語。
その中でも名前は重要な要素として触れられる。
両親から授けられた名前、白人につけられた名前、他人から呼ばれるあだ名、正式の名前ではない地名・・・
すべてに意味があり、その意味の裏にはアイデンティティやルーツにかかわる忘れてはならないものがあるということ。
600ページを越える大作ですが、ひとたびページを開けばブラックアメリカンの世界をめぐる素晴らしい読書体験が待っています。
ちなみにラ