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「阮蔚」の「世界食料危機」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「阮蔚」の「世界食料危機」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
☆☆☆2025年9月☆☆☆
仕事の関係の穀物の国際相場価格や需給のデータと向き合うことが多くなった。大豆、小麦といった穀物が世界に与えている影響の大きさにはただ驚愕することが多いし、それだけ世界の食糧事情はリスクを伴っているともいえる。
特に興味深いのは、自動車と人間が穀物を奪い合っているという話。つまりはバイオディーセル。サトウキビやパーム、大豆油、菜種油といった作物からバイオディーゼルが作られ、人間の食糧に回る分が減少し価格が高騰。貧困国で深刻な飢餓が発生するという話。
日本にとっても他人事ではないと肝に銘じるべきだ。
遺伝子組み換え技術などによって穀物の収量は暗てしているが、本当にそれ
Posted by ブクログ
著者は中国出身の農林中金研究所の研究員。良書。
ウクライナの戦争で食料調達の世界の構図が浮き彫りになった。この国は世界有数の小麦の輸出国。日本の小麦の需給には影響は無いものと思われたが、それは日本がアメリカなどから小麦を輸入をし、一方でアフリカなど貧しい国がウクライナの小麦を輸入しているから。見方を買えると食料の輸出国と輸入国の関係性は思っているほど単純ではなく、様々な事情や利害が絡み合っていることがわかる。
他に食肉や化学肥料の需給についても総括的に網羅されている。自給のリソースが限られている日本は世界に依らざるを得ず、その一方で貢献できることは科学の力でグローバルの視点で安定した食糧供給体