ユーザーレビュー 大切な人を亡くした人の気持ちがわかる本 髙橋聡美 ふと読みたくなって読んでみて、喪失を経験しているときも、手に取れて、読めるのではないか、と感じました。 大切な誰かを失って、なかなか日常に戻ることができないとき。あるいは、日常には戻れたのだけれど、言葉にならない気持ちが胸にあって、苦しさを感じるとき。 そんなときの自分に。 あるいは、そういう状...続きを読む態なのかな?と感じるどなたかと接するときに。 知っておくと助けになりそうなことが、読みやすい言葉で紹介されています。 まずは自分のために、すぐ手に取れる場所にこの本を置いておこうと思います。 Posted by ブクログ 大切な人を亡くした人の気持ちがわかる本 髙橋聡美 ・グリーフとは 悲嘆、と訳される喪失体験に伴って生じる感情。 悲しみ、落胆、苛立ち、敵意、怒り、恐怖、など。 ・100人いたら100通り 家族だからといって悲しみを共有できるわけではない 泣いているからより悲しみが深い、 涙も見せないのだから悲しみが浅い、 などと判断できるほど単純では...続きを読むない。 他人と比較はできない。 死因が同じでも遺族の反応は同じとは限らない。 遺族の思いは複雑だから決めつけない。 ・グリーフは消えて無くなけわけではない 時間と共に確実に薄らいでいく、というものではなく、現れたり遠のいたりする。 いつもどこかにグリーフはあり、何かの時にそれが表出される。 悲しみと共に生きている。 ・有害支援とは ①アドバイスする →余計なお世話 ②回復を鼓舞する →当事者の気持ちとかけ離れているかもしれない ③不遜な態度 →可哀想だから助けてあげる、という態度はみじめな思いにさせる ④過小評価 →故人の死の影響を軽くみてはいけない ⑤私はあなたがわかる、という自分語り →グリーフを吐き出させる機会を奪っている ・遺族を傷つけるかもしれない言葉 ・気持ちはわかりますよ →わかるわけない ・頑張ってね →これ以上頑張れない ・そのうち楽になりますよ →いま苦しくてたまらないのに ・泣いた方がいいですよ →泣かないことで自分をかろうじて保ってるのに ・あなたが生きていてよかった →私なんか生きてても仕方ないのに ・そんなに悲しんでいると亡くなった方が心配しますよ →立ち直れない私はダメ人間だ ・一人っ子じゃなくてよかったね →あの子の代わりはいないのに ・時間が解決してくれるよ →どうしようもないということか ・あなたはまだいい方ですよ →耐えられない私の弱さを指摘されている ・どうすればいいのか 当事者 ・同じ境遇の人と接すること ・自分のグリーフを吐き出す機会を持つこと 支援者 ・誠実な関心を示すこと 話の主導権を奪わない、否定しない、遮らない ・そばにいること オンラインでも良い Posted by ブクログ 髙橋聡美のレビューをもっと見る