【感想・ネタバレ】大切な人を亡くした人の気持ちがわかる本のレビュー

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Posted by ブクログ

ふと読みたくなって読んでみて、喪失を経験しているときも、手に取れて、読めるのではないか、と感じました。

大切な誰かを失って、なかなか日常に戻ることができないとき。あるいは、日常には戻れたのだけれど、言葉にならない気持ちが胸にあって、苦しさを感じるとき。

そんなときの自分に。
あるいは、そういう状態なのかな?と感じるどなたかと接するときに。

知っておくと助けになりそうなことが、読みやすい言葉で紹介されています。
まずは自分のために、すぐ手に取れる場所にこの本を置いておこうと思います。

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2022年05月09日

Posted by ブクログ

・グリーフとは
 悲嘆、と訳される喪失体験に伴って生じる感情。
 悲しみ、落胆、苛立ち、敵意、怒り、恐怖、など。

・100人いたら100通り
 家族だからといって悲しみを共有できるわけではない
 泣いているからより悲しみが深い、
 涙も見せないのだから悲しみが浅い、
 などと判断できるほど単純ではない。
 他人と比較はできない。
 死因が同じでも遺族の反応は同じとは限らない。
 遺族の思いは複雑だから決めつけない。
・グリーフは消えて無くなけわけではない
 時間と共に確実に薄らいでいく、というものではなく、現れたり遠のいたりする。
 いつもどこかにグリーフはあり、何かの時にそれが表出される。
 悲しみと共に生きている。

・有害支援とは
 ①アドバイスする
 →余計なお世話
 ②回復を鼓舞する
 →当事者の気持ちとかけ離れているかもしれない
 ③不遜な態度
 →可哀想だから助けてあげる、という態度はみじめな思いにさせる
 ④過小評価
 →故人の死の影響を軽くみてはいけない
 ⑤私はあなたがわかる、という自分語り
 →グリーフを吐き出させる機会を奪っている
・遺族を傷つけるかもしれない言葉
 ・気持ちはわかりますよ
 →わかるわけない
 ・頑張ってね
 →これ以上頑張れない
 ・そのうち楽になりますよ
 →いま苦しくてたまらないのに
 ・泣いた方がいいですよ
 →泣かないことで自分をかろうじて保ってるのに
 ・あなたが生きていてよかった
 →私なんか生きてても仕方ないのに
 ・そんなに悲しんでいると亡くなった方が心配しますよ
 →立ち直れない私はダメ人間だ
 ・一人っ子じゃなくてよかったね
 →あの子の代わりはいないのに
 ・時間が解決してくれるよ
 →どうしようもないということか
 ・あなたはまだいい方ですよ
 →耐えられない私の弱さを指摘されている

・どうすればいいのか
 当事者
 ・同じ境遇の人と接すること
 ・自分のグリーフを吐き出す機会を持つこと
 支援者
 ・誠実な関心を示すこと
  話の主導権を奪わない、否定しない、遮らない
 ・そばにいること
  オンラインでも良い

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2024年01月08日

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